仕事で地元の福岡に帰る夢が叶うのがうれしい
――先ほどもお話に出た、神津恭介を演じる林一敬さんと、神津恭介の旧友で依頼主でもある卜部鴻一を演じる手島麗央さんのエピソードを改めてお聞かせください。
入山 林くんとは、稽古が始まる前にプロモーションで福岡と大阪に行ったんです。そのときも予想外の行動をして笑わせてくれました。手島くんの演じる鴻一は土岐子と恋仲で、土岐子を引っ張っていく力強い男性なんですけど、手島くん自身は弟にしか見えなくて(笑)。お姉ちゃんみたいな気持ちで見守っています。
神志那 手島くんは今回が初舞台、林くんも昨年4月に初舞台と、お二人とも舞台経験が浅いので、他のキャストさんが演じている姿をずっと見て勉強しているんです。イントネーションの発音が分からないときはベテランの役者さんに積極的に聞いて、すごく勉強熱心な方々だなという印象です。あと林くんは、誰かが物を落としたときに、即座に取りに行きます(笑)。
入山 確かに!その印象ある。
神志那 台本が更新されるたびに、新しい紙が配られるんですけど、台本に挟んでいるだけだから、その紙を落とす人が多いんです。そんなときに林くんが誰よりも早く反応して拾うんですけど、大体1枚か2枚は下に落ちたまま渡すので、天然な人だなと(笑)。
入山 もう一人のメインキャストである濱田龍臣さんは経験値が全然違うので、お兄ちゃんのように、二人を引っ張っている印象です。
――今回の舞台で楽しみにしていることは何でしょうか。
入山 私は旅行が大好きで、今回は福岡と大阪で公演があるので、公演中も美味しいご飯を食べるのが楽しみです!プロモーションで行ったときも、福岡ではラーメンと餃子、大阪ではたこ焼きやねぎ焼きを食べました。
関根 存在感のある真っ赤な着物を着て烈子を演じるので、所作やしゃべり方で、どうやって威厳を出そうかなと工夫をしているところが楽しみです。
神志那 私はHKT48を卒業してから一度も福岡に帰っていなくて。というのも初めての帰省はプライベートではなくお仕事でと思っていたので、今回の舞台で初めて帰れるのがうれしいですし、家族にも舞台を観てもらえるのが楽しみです。
――改めて今回の舞台の見どころをお聞かせください。
関根 キャラクターの強い人たちがたくさん出てきて、会話のテンポだったり、展開のスピードだったりがすごく早いので、観ていて飽きないと思いますし、昭和を知らない世代の方々も、昭和の世界に引き込まれるはずです。
神志那 私自身、初めて台本を読んだときに最後の最後まで誰が犯人か分からなかったので、推理しながら、楽しんで舞台を観てもらいたいですし、かっこいい俳優さん、かわいい俳優さん、有名な俳優さんと、いろいろなキャストさんがいらっしゃるので、とにかく眼福です(笑)。
入山 なかなかミステリーの舞台化自体がないと思うので、どういうふうに謎解きを見せていくのか、客席で一緒に推理しながら楽しんでいただきたいです。本当に個性豊かなキャラクターが勢揃いで、全員怪しいんですよ。どのキャラクターも、「こいつが犯人じゃないか?」と思わせる部分を持っているので、簡単に謎は解けないはずです。原作を読まれている方もいると思うんですけど、犯人を知った状態で見ると、また違うものが見えてきたりもするので十分楽しめます。一度と言わず、二度で三度でも足を運んでいただけたらうれしいです。