日本全国に住む女の子たちが自由に生き生きできる居場所を作ってあげたい

――「渋女」を開校した経緯を教えてください。

赤荻 先に『egg』の編集長をバトンタッチするということを決めていて、この先どうしようかなと考えていたときに、私は『egg』で世界進出をしたかったんですね。でも、それが叶わなかったので、もっとグローバルに何かをやりたいと。あと、ゆうちゃみを例に出すと、『egg』に入ってきた4年前は、モデルに詳しい子だったら知ってるぐらいの知名度だったんです。でも当時から、ゆうちゃみには「毎日テレビに出たい」という夢があって、今それが叶っているじゃないですか。そういう女の子たちの夢をサポートするのも楽しくて、次はギャルだけじゃなくて、いろんな子たちの夢をサポートしたいなと思ったんです。私の学生時代はギャルサーというコミュニティが渋谷にあって、リアルで集まって、いろんな人脈が広がりました。だからこそ私も就職できましたし、いろんな可能性が落ちていると思うんですけど、今はそういうコミュニティが渋谷にない。だったら日本全国に住む女の子たちが、自由に生き生きできる居場所を作ってあげたいなということで、「渋女」を立ち上げることにしました。

――原宿のど真ん中にある商業ビルの4階にあるのもすごいですよね。

赤荻 社会で活躍できる女性を輩出する学校なので、最先端の場所にあって、働いている人たちを間近で見られる環境がいいなと思ったんです。

――どんな授業がメインなのでしょうか。

赤荻 メインは英会話、SNS、動画編集です、私は今ありがたいことに、「渋女」を応援する会社「エムアールエー」の代表取締役社長をやりながら、「渋女」の校長をやって、今回のように本を出してと、傍から聞くと、「おー!」みたいな感じだと思うんですけど、10代のうちから勉強しておけば、今の100倍稼げたなと思うことが多くて。10代の頃から英会話ができたらなとか、もっとお金の仕組みを知っていたらなとか、私のように後悔することがないような授業を組んでいます。ただ、YouTubeの授業もあるんですけど、3年後にYouTubeが流行っているかも分かりません。3年後になったらYouTubeの授業がなくなって、違うアプリの授業になっている可能性もあります。今流行っているものが、2週間後も流行っているか分からないのが正直なところです。だから大枠は決めているんですけど、臨機応変に、その時代に合わせてカリキュラムを決めていきます。今年は1年目なので、業界で有名な方で、渋谷に何かしらの関連をしている豪華な講師陣に授業をお願いしています。

――「渋女」の直近の目標を教えてください。

赤荻 1年生のうちに起業したいと言っている生徒が何人かいるので、女性起業家を輩出したいですね。いろんな企業のプレゼン大会もいろいろあるので、起業家としてチャレンジしてもらえる環境をサポートして、1期生からカリスマを何人も輩出したいなと思っています。

Information

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著者:赤荻瞳
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発行:SDP

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赤荻瞳

1996年9月6日生まれ。埼玉県出身。株式会社エムアールエー代表取締役社長。女性向け雑誌『egg』の編集長に21歳で就任し、休刊となっていた雑誌を4年ぶりに復活させる。そのビジネスの手腕に注目が集まり、メディア出演など自ら表舞台に立って渋谷カルチャーを牽引。現在は英会話・動画制作の教育に力を入れ、グローバルインフルエンサーを生み出す学校“渋谷女子インターナショナルスクール”校長に就任。

PHOTOGRAPHER:YU TOMONO,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI