古川毅「トレンドの背景にあるカルチャーなども意識している」
ーー今回も前回から引き続き、ご自身が担当されているSUPER★DRAGONの衣装について伺います。衣装をメンバーに着せるときに、特に気をつけていることはありますか?
古川 トレンドを押さえなきゃいけないのもありますが、ただ表面的に受け取って着ていると、似合わないんです。服に着られている感じになってしまうので、背景にあるカルチャーや時代性をきちんと取り入れて、バランスを取ることを意識しています。
ーー古川さんご自身のファッションの志向と、グループのスタイリングで共通することはありますか?
古川 考え方は基本的には一緒かもしれないです。ただ、自分が着ても似合わないような服が、他のメンバーに似合っているところとかを見ると、すごく嬉しいですね。
ーー衣装のアイディアソースとして、チェックしているものはありますか?
古川 SNSで情報を集めたり、自分で洋服を見に行ったり。あとは好きなアーティストとか、海外のミュージシャン、K-POPシーンとか、歌って踊るボーイズグループとかガールズグループの着こなしやトレンドは何でも見るようにしてインスピレーションを受けています。
ーー必ずチェックするアーティストはいますか?
古川 ラッパーだとKOHH、ralph、JUMADIBAとかですかね。(音楽のジャンル)でUKドリルというのがあって、その感じが似合うなと見ています。BIGBANGもそうですが、彼らがスターになった要素の一つにはファッションもあると思います。SMAPもそうですよね。最新のガールズグループだとXG。衣装視点で見ても面白いです。
ーー今後、衣装製作やスタイリングを通じて、チャレンジしたいことはありますか?
古川 常にチャレンジですが、SUPER★DRAGONで音楽を作る時と同様に、ポップスを作るということを重点的にやっています。自分たちの好きなもの、やりたいこと、やるべきことをしっかりとミックスして、大衆に届けるというのが自分たちなりのポップスかなと思っています。主張はするけど一人よがりにならないように、常に届ける相手のことを忘れないこと。ポップスを届ける時に、衣装がどんな役割を果たすかと考えると、視覚的な要素って、特に僕たちみたいなアイドルには大事なもの。素敵なボーイズグループはたくさんいますが、ここまでカルチャーと言うか、音楽性を衣装として表現できているグループって、なかなかいないのかなと。だから責任を持って、そこも込みで楽しめる要素というか、きちんと伝わっていけるような衣装を作れたらいいなと思っています。