チャレンジしていける環境で全国を回れたライブハウスツアー
――5曲目の「虜」は作詞がフィメールラッパーのASOBOiSMさん、作曲とサウンドプロデュースがSeihoさんです。
yu-ki いつもSeihoさんはレコーディングをしてから、ギリギリまでサウンドをブラッシュアップするので、歌を録り終わったときと完成形は全く違うので、「ここがこうなったんだ!」って私たち自身、聴くのが楽しみなんです。SeihoさんはEMPiRE時代から曲を書いてくださっているので、メンバーのキャラや個性を理解してくださっていて、歌い方も具体的にリクエストしてくださって、より自由に肩の力を抜いて歌うことができました。ASOBOiSMさんの歌詞は韻の踏み方がすごくて、世界観にも入り込みやすくて、強気な女性の気持ちになって歌いました。
――6曲目の「Moonlight, Sunlight」の歌詞はmahoさんが書いています。
maho このEPを通してなんですけど、みんなの等身大を届ける印象がありましたし、Denny Whiteさんの手がけたサウンドもシンプルで入っていきやすかったので、素直に飾らない言葉で伝えたいことを書きました。
――ボーナストラックの「Shall We」もmahoさんの作詞です。
maho この曲は一年前からライブでしか聴けない曲だったので、やっと日常的に聴いてもらえる形で届けられてうれしいです。
――ライブ映えのする曲ですよね。
maho ファーストアルバムの『xYZ』はストイックで、ExWHYZはこんなグループだよという作品だったんですけど、そんな中で「Shall We」はライブで絶対に盛り上がれる曲なので、それをイメージして歌詞を書きました。そこから、さらにマスター(※ExWHYZファンの総称)がエネルギーを与えてくれて、ライブで愛される曲になりました。
――先ほどもお話に出た7月から9月にかけて開催されたライブツアーは、どんなツアーになりましたか。
mayu お客さんが目の前にいて、私たちが起こしたアクションによって、お客さんもリアクションしてくれて。その関係性が近い距離で出来たから、お互いにどんどん高め合っていくという空気感が作れて、熱くて楽しいツアーでした。
maho 初めて行った土地も多くて、そこに会いに行けたうれしさもありました。ライブが楽しかったのはもちろんなんですけど、たとえば愛媛ではお泊まりもできたので、みんなで美味しいご飯を食べて、お酒も飲んで、気分も良くなって(笑)。
mayu すっごく酔いました(笑)。良い酔い方をして、めっちゃ最高の一日でした。
now 私は山形出身ということもあって、東北に2か所行けたことが印象的で。今まで行ったことのなかった福島のマスターに「来てくれてありがとう」って言ってもらったときは、同じ東北人としてうれしかったです。あとライブの盛り上がりが思っていた何倍もすごくて、すごく楽しかったです。
maho いろんな場所に行けたとはいえ、限られてはいたので、隣の県とか、周辺の県から来たマスターから、「今度はうちの県に来て」という声がいつも以上に多くて。また、いろんな場所に行けるような存在になれたらいいなっていう目標もできたツアーでした。
yu-ki 私は京都が印象的で、ExWHYZでワンマンをやるのが初めてだったのでうれしかったです。京都の方ってはんなりのイメージがあったんですけど、ライブになったら熱い気持ちがダイレクトに感じられました。あと、ちょうどライブが祇園祭の日だったのでnowと一緒に遊びに行きました。
maho こうして振り返ってみると、あっという間だったね。いっぱいライブをやったけど、1個1個記憶に残っている。
yu-ki 1公演1公演が濃密な時間で、鮮明に全部を思い出せるよね。
mayu セットリストを月ごとに変えて、同じ月でも公演をするたびに微調整をして、このEPの曲も初披露していたので、自分たちの中でも中だるみすることなく、チャレンジしていける環境で全国を回れたツアーで、いろいろな工夫ができたと思います。