上京してからの2年間は延々とスタジオにこもって、曲を作っての繰り返しだった
――REMY FOOLさんに音源を聴かせることもあったんですか?
week dudus そのときは、「お前もやれよ」みたいなことは言ってましたけど、あんまり興味なさそうだったので聴かせてはいなかったっす。
REMY FOOL なんかやってるなぐらいの感じで見てたんですけど、自分で歌詞を書いて、自分でラップして、それが曲になるっていうのがすごくて。それに影響を受けて、自分もやろうかなと思いました。
――早い段階で将来は音楽を仕事にするって決めていたんですか?
week dudus 高1で決めてたっす。他の選択肢は一切なかったっすね。
――2019年、18歳のときに1stアルバム『XD』をリリースします。
week dudus 11歳のときに書いたリリックとかに、あてはまるトラックを探して、はめ込んで作ったっす。当時から大人っぽさをイメージしてリリックを書いていたので、ちょうどいいバランスになりましたね。それで出来上がった曲をまとめるって感じでアルバムにして。
――リリース後の反応はいかがでしたか?
week dudus 当時は特に発信もしていなかったので、周囲の反応は良かったんですけど、身近からしか褒めてもらえないから、すげえ悔しくて。それで、もっと広げていくかってなったっす。
――アルバムリリース後にABEMAの「ラップスタア誕生シーズン4」にREMY FOOLさんと出演して、week dudusさんはファイナルステージに進出。2位という結果を残します。
week dudus 遊びのつもりで出たので、そこで知名度が上がるっていうのは想像できてなくて。反響がすごくてうれしい反面、自分が置かれている状況が分かんなかったっすね。
――2021年には50曲入りの1stデジタルアルバム『VEGA』をリリースします。
week dudus 今の自分が置かれている状況が理解できない中、実験的なアイディアを詰め込んだらどうなるんやろう?っていうので制作して。リリースしたら『XD』のときとは比較にならないぐらい一気に広がって。その後、ツアーをやったときに、たくさんのお客さんが来場しているのを目の当たりにして、やっと実感が湧いてきたっす。
――2021年に兵庫県から東京へと活動の拠点を移しますが、それからメジャーデビューするまでの2年間は、どんな期間でしたか。
week dudus 修行っすね。東京に出てきたけど、どこかに遊びに行くとかもなく、延々とスタジオにこもって、曲を作っての繰り返しで、ちょっとおかしくなってた時期です(笑)。修行中やから、知り合いとかも遠ざけてたっす。
――どういう経緯で日本コロムビアと契約することになったんですか。
week dudus たまたま修行中にクラブに行って、そこでプロデューサーと知り合って。そのプロデューサーが、今のマネージャーと繋げてくれたっす。まだまだ修行は続いてるけど、辛い時期は抜けたっすね。