興味のあることがたくさんあるので、お仕事をしていく中で、いろいろなものが繋がっていったら

――高校時代、打ち込んでいたことはありますか。

倉沢 中学生の頃からK-POPが大好きで、特にTWICEは今も大ファンなんですけど、自分もそういうダンスを踊ってみたいと思ってダンス部に入りました。部活ではガールズヒップホップを中心に踊っていました。

――TWICEの推しメンは?

倉沢 サナちゃんとミナちゃんです!

――他に好きなK-POPアーティストはいますか?

倉沢 BLACKPINKです。BLACKPINKだとジスちゃんが好きです。

――ダンス部の発表会もあったんですか。

倉沢 ありましたけど、ちょうどコロナの時期が被っていて。一番大きい発表の場が文化祭なんですが、入場制限もあって、他校の友達が呼べなかったりして、大勢の前で発表する機会はなかったです。

――どうして「レプロ30周年主役オーディション」を受けようと思ったのでしょうか。

倉沢 応募したのは高校2年生のときだったんですが、進路に悩み始める時期で、進路について考えたときに、やりたいことが思い浮かばなくて。でもバレエをやってきたのもあって、漠然と表現する道に進みたいなと考えていたんです。そんなときに、たまたまインスタグラムのストーリーでオーディションの広告を見つけて。それで母に相談したら、「せっかくだから受けてみれば」と背中を押してくれました。というのも中学生のときに、英語で劇をするという授業参観があって。そのときに私がお芝居をしている姿を見た母から、「女優さんをやってみたら?」と言われたことがあったんです。もしかしたらそのときから、俳優という職業に興味があったのかもしれません。

――オーディションで印象に残っていることは何ですか?

倉沢 最後の1ヶ月はワークショップ形式のオーディションだったんですが、初めて本格的なお芝居をさせていただいて。初心者なので難しいとか感じるところまで至っていなくて、純粋に楽しかったんですよね。その姿を見て、審査する方々が評価してくれたのかもしれません。

――受かる自信はありましたか?

倉沢 ワークショップが終わって、結果待ちのときに、私と母で「すごく良い経験ができたね」って言い合うぐらい、受かると思っていなかったです(笑)。

――今は現役の大学生でもあるんですよね。

倉沢 大学進学はオーディションを受ける前から決めていました。先ほどお話したように英語に興味があって、高校生のときに留学がしたくて、そういう制度のある学校に通っていたんです。でもコロナ禍で叶わず、もっと英語を学びたいと思って、そういう大学に進学しました。

――ちなみに特技の「茶道」というのは、本格的に習っていたんですか?

倉沢 中学時代の部活が華道部だったんです。お花のほうはフラワーアレンジメント程度しかやっていなかったんですが、その部活ではお抹茶を点てたり、着付けをしたりもしていました。

――着付けもできるんですか!

倉沢 基本的なことはできます。「VRおじさんの初恋」で浴衣を着るシーンが出てくるんですけど、途中まで自分で着付けをして、難しいところはスタッフの方にお願いしました(笑)。

――今後の目標をお聞かせください。

倉沢 お芝居をしっかり頑張って、いろんな役に挑戦してみたいですし、舞台にも挑戦してみたいです。興味のあることがたくさんあるので、お仕事をしていく中で、いろいろなものが繋がっていったらいいなと思っています。

Information

NHK夜ドラ「VRおじさんの初恋」
2024年4月1日(月)よる10時45分 放送スタート!
[総合] 毎週月~木 よる10時45分~11時00分

【出演】野間口徹、倉沢杏菜、井桁弘恵 ほか
【原作】暴力とも子「VRおじさんの初恋」
【脚本】森野マッシュ
【音楽】渡邊崇
【制作統括】桑野智宏
【プロデューサー】大久保篤 舩田遼介
【演出】吉田照幸 桑野智宏 石川慎一郎 中村俊介

直樹(野間口徹)はタイヤメーカーに勤めるさえない中年会社員。唯一の楽しみは、VR(仮想現実)世界を体感するゲーム「トワイライト」。その中で直樹は制服姿の女の子・ナオキ(倉沢杏菜)として生きていた。しかしそのトワイライトもまもなくサービスを終了するという。その最後を静かに見守ろうとするナオキは、ある日天真爛漫な美少女・ホナミ(井桁弘恵)と出会う。ホナミは基礎操作すらおぼつかない初心者のようで……。

公式サイト

倉沢杏菜

2005年3月18日生まれ。神奈川県出身。2022年、「レプロ30周年主役オーディション」をきっかけに俳優としてのキャリアをスタート。2023年、『18歳、つむぎます』で映画初出演。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI