印象的なシーンは河合優実さんとのアイドルダンス
――「RoOT / ルート」の撮影期間はどれぐらいだったんですか。
寺本 約3か月です。めまぐるしくストーリーが展開するのでタイトなスケジュールかと思ったんですが、演者としては逆に不安になるぐらい撮影のテンポが速くて、毎回巻きで終わる現場でした。
――スピーディーな展開は、そうした環境も影響しているのかもしれませんね。
寺本 臨場感があって、ハラハラするシーンも多いですよね。
――全編に渡ってスタイリッシュな映像なので、撮影に時間をかけているのかと思いました。
寺本 おそらく土屋貴史監督の頭の中で描いている画(え)が明確にあるから、撮影もスムーズだったのだと思います。
――土屋監督の演出はいかがでしたか。
寺本 「自由にやっていいよ」ということで、信頼してくださっているのが伝わってきたので、伸び伸びやらせていただきました。普段の現場だと、「ここが上手く出来なかった……」と落ち込むこともあるんですが、今回は思うままにやらせていただいたので、そういうこともなかったです。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
寺本 現場の雰囲気も普段のドラマじゃ感じられないような落ち着きがあって、和気あいあいとしていて楽しかったです。あの空気感が、結果的にはミュージックビデオのように疾走感のある映像に仕上がっていたので、そういう意味でも驚きました。
――玲奈を演じた河合優実さんとの共演経験は?
寺本 今回が初共演だったんですが、そうとは思えないほど気さくに話しかけてくださって。すごく明るい方で、空き時間にプライベートなこともいろいろ話して、すぐに距離が縮まりました。私の一つ上と年齢も近いので、一緒にいて楽しかったです。
――河合さんとの共通で印象的なシーンを教えてください。
寺本 調査のために、一緒にアイドルダンスを踊るシーンがあるんですけど、私も河合さんもダンス経験があって。長めの練習時間を取ってくださったんですが、お互いに振りの覚えが早かったので、あっという間に踊ることができたのが印象的でした。
――今でもプライベートで踊ることはあるんですか?
寺本 月1ぐらいのペースで、ダンスの上手い友達とお部屋を借りて、K-POPだったり、コンテンポラリー系のダンスだったり、いろんなジャンルを踊っています。「楽しく体を動かせたらいいね」という軽い感覚で始めたんですが、今も継続しています。
――完成した「RoOT / ルート」を観た感想はいかがでしたか。
寺本 スピーディーなテンポが心地よくて、映像が綺麗で、観ていて飽きないですし、個性豊か過ぎるキャラクターたちも、それぞれが面白いですね。