海外ファンからも熱い支持“ステージ”を新たに彩る最新リリースシングル曲

――初めに、グループの紹介からお願いします。

藤崎ふみ(以下、ふみ) コンセプトは「日本の魅力をおもてなしの心とエンターテインメントの力を使って世界に発信」で、現在は結成10年目です。メンバーそれぞれ、出身都道府県の伝道師として国内では活動して、グループでは日本の音楽や文化を広めるため、海外のステージにも立っています。

――在籍期間最長のふみさんは、グループの移り変わりを最も見てきた方だと思います。

ふみ 結成初期は国内ですらファンの方々が少なかったし、コロナ禍での苦労もありました。ターニングポイントでいえば、2018年7月。初の海外遠征でフランスの「Japan Expo」に参加したんです。トーナメント形式でアイドルが競い合うイベント「Tokyo Candoll」に優勝して、出場権を獲得して。そこから、ファンの方々が増えて、海外からのオファーもいただけるようになりました。

――国内と海外では、ファンの反応も異なるのかなと。

ふみ 違いはあります。例えば、アニメファンの方々が中心のイベントでは、衣装で歩いているだけで「写真を撮らせて」と、気さくに話しかけてくれるんです。2024年3月の「ホノルル・レインボー駅伝(EKIDEN)2024」にアンバサダーとして参加したときは、アイドル文化になじみがないのかアウェーの空気でしたけど、パフォーマンスがはじまると一般の方が曲に乗ってくれて、ちっちゃい体で頑張っている、赤ちゃんのように見守ってくれました(笑)。

――ステージを彩る楽曲として、6月11日には新たにトリプルA面シングル『日本一周愛のご飯旅 / バンザイ!バンザイ! / カーテンコール』をリリースします。収録曲の魅力を紹介していただきたくて、まず「日本一周愛のご飯旅」から。

笹川ささ タイトルから分かるとおり、1曲通してとにかく「ご飯」について歌っています(笑)。「新鮮な魚がいっぱい」とか「四季折々の熱いスープ」とか、色んな食べものが出てきて、聴く方それぞれがおいしいご飯を思い浮かべられる曲になっていると思うんです。曲調が楽しいし、気分も上がります。

――続いて、ラップパートも冴える「バンザイ!バンザイ!」です。

ふみ じゃあ、ラップ担当の私から。「ジャパン」とは言っていないんですけど、私たちを知らない方にも聴いていただける、自己紹介ソングのような印象です。歌詞では「宇宙」や「世界」といった壮大な言葉が入っていて、「今日も盛り上げようかい」と、前向きなフレーズもあるので好きですね。曲調はキャッチーで、みんなで一緒に歌って踊れるアイドルソングっぽさもあり、パフォーマンスでは、メンバー個々の役割が分かりやすく見えます。

――そして最後は、決意を示すかのような「カーテンコール」です。

藤崎しおり(以下、しおり) ファンの方々への気持ちを、こんなにハッキリと伝える曲はなかったと思います。ありがとうの思いが込められていて、活動での思い出が蘇ってくるんです。共に経験してきたステージを振り返っていただけるように、私たちで「カーテンコール」を育てていきたいと思います。

ふみ リリースイベントで「カーテンコール」を披露して、客席でファンの方が涙を流していたんです。気持ちをぶつけ合えたのがうれしかったし、共有できる曲ができてよかったと、うれしくなりました。