メンバーの新たな扉を開けた全5曲の2ndミニアルバム
――ここからは、7月24日にリリースされた2ndミニアルバム「Forbidden Fruit -2nd piece-」について教えてください。1曲目の「Judgement Syndrome」は、BS-TBS 火曜ドラマ9『御社の乱れ正します！』の主題歌に起用されました。まずは、草野華余子さんが作詞・作曲されたこの曲の聴きどころやポイントなどを教えてください。
湊 ボーカルの私的には、曲の後半で”Judge, Hand down.”って叫んでいるところを是非聴いてほしいです。今まで歌ったことのないような歌い方をしているんですけど、草野さんは、昔から私のことを見てくださっていたので、私が気持ち良く歌えるポイントをちゃんと分かって作ってくださったんだなと感じています。
Ayasa 怒涛というか…、歌と演奏で説き伏せるような楽曲です。バイオリンは、技術的に難しいというわけではないんですけど、楽曲の圧に負けないように結構力をかけないといけないというか、弾きまくっている他の楽曲とは全然違うんですけど、すごくエネルギーを使う曲だなと、前回のツアーの1曲目に演奏していて感じました。とても不思議な力を持った楽曲だなと思います。
MIZUKI この曲は、私達の楽曲の中でも一番の“歌モノ”なんですよね。演奏自体はシンプルなアプローチなんですけど、歌を生かすためにしっかりと演奏しなきゃいけないという部分で、シビアな曲だなと思いながらいつもドラムを叩いています。ただ、ドラム的には、歌が終わった後、最後に畳みかけるように叩きまくっているので、そこは聴きどころとして挙げておきたいポイントです。
――続いて、2曲目「Chasing The Moon」については、Ayasaさんからお願いします。
Ayasa この曲は1stライブの時からあった楽曲で、ずっとライブの本編最後に演奏することが多い楽曲だったんです。すごくライブをイメージしやすい楽曲ですし、ギターソロがあったり、メロディーもキャッチーだったりするので、ファンの皆さんの記憶にも残る楽曲なんじゃないでしょうか。こうして2ndアルバムに入れられて本当に良かったなと思っています。逆に言うと、この楽曲をアルバムに入れてくれたのは、ファンの皆さん達だなとも思っています。私はアニソンがずっと好きで、アニソンをたくさん演奏してきたので、そういう要素も感じられますし、ストリングスの入り方が本当にアニソンみたいなので、演奏していてテンションが上がりますね。本当に難しいんですけど、毎回楽しく演奏させてもらっているという感じです。本当に難しいんですけど…。
MIZUKI 何回言うの（笑）。
――では、3曲目の「Eden」については、作詞を担当された湊さんからお願いします。
湊 曲が先に出来ていたんですけど、とにかくテンポが速いので、どんな内容の歌詞が合うのかとても悩んでいた時に、まわりのスタッフさんから「これまでの半生を書いたらどう？」みたいな感じでアドバイスをいただいたので、私にとっての第2章としてこのバンドでやっていくんだという決意表明みたいなことを書きました。最初は苦戦しましたけど、テーマが決まってからは早かったですね。
――曲の冒頭から、各パートの魂のぶつかり合いのような印象を受けましたが、演奏面ではいかがでしたか？
Ayasa レコーディングは、最初にMIZUKIさんのドラムを録って、ベースとギターを録ってもらった後、私のバイオリンを録るといった順番でした。こういった楽曲は今までの自分の歴史にはなかったので、最後が良かったんですよね。他のメンバーの演奏を聴いた上で演奏したくて…。特にギターについては今までのどの楽曲よりも聴いて、私もリフっぽい演奏をしてみたり、ギターソロの終わりのフレーズをもじって続けてみたりと、本当に今までの活動では絶対にやらなかったような演奏をしているので、すごく貴重な楽曲だなと思っています。East Of Edenをやっていたら、この「Eden」という楽曲に出会えて、メンバーのみんなに導いてもらいながら、バイオリンのフレーズを作り上げていったという印象です。
――続いて、4曲目の「鈍色のラビリンス」については、MIZUKIさんからお願いします。
MIZUKI この曲は四拍子だけではなく、三拍子が出てきたりもするので、変化を楽しめる聴き応えのある楽曲だと思います。あと、バイオリンとギターソロの激しい掛け合いに、ドラムも加わって駆け抜けていくところもかっこいいんじゃないかなと思っています。ちなみに、1stライブで私が一番苦労した曲です（笑）。やっぱり、拍子が変わるので、そこをいかに滑らかに聴いてもらうかというところを意識しながら演奏しています。
