17歳のときに出演した長塚圭史さん演出の舞台がターニングポイント
――間宮さんは2008年に俳優デビューしますが、様々なジャンルの映画を観たことで、芝居に活きている部分はありますか。
間宮 自分の糧にできているかどうかは分からないのですが、たくさんの映画を観ることで頭の中にいくつもの材料があって、それが芝居のモチベーションに繋がります。映画が好きだというベースは今も変わりません。
――ずっと役者をやっていこうと決断したのは幾つぐらいのときですか?
間宮 役者を始めて2年目ぐらいのときに「ハーパー・リーガン」(10)という長塚圭史さん演出の舞台に出演させていただきました。まだ芝居のことを何も知らない17歳の子どもを演技巧者の座組に入れていただいて。それが大きなきっかけになりました。
――抜擢された経緯を教えてください。
間宮 その前に宮本亜門さんの舞台のオーディションを受けたのですが、募集要項は18歳以上だったんです。
――まだ17歳なのに(笑)。
間宮 実年齢よりも上に見られていたので、もしかしたら、と事務所も思ったのかもしれません(笑)。結果的に亜門さんの舞台はご縁がなかったんですが、オーディションにいらっしゃったプロデューサーの方が、「会わせたい演出家がいる」と長塚さんを紹介してくださったんです。その頃は舞台を観たことがなかったので、映画『リアリズムの宿』(03)で主演をやられていた方だと認識していて。それでお会いしたら、「ハーパー・リーガン」に起用してくださったんです。脚本も演出も面白く、出演者の皆さまの芝居が素晴らしくて学ぶことも多かったですし、舞台の素晴らしさを知ることができました。
――改めて最後に『ハスリンボーイ』の見どころをお聞かせください。
間宮 一つのエピソードが30分なのですが、その中で起きる物事のスピード感やテンポが心地よくて、一気に観ることができる作品になっています。ぜひ楽しんでください。
Information
連続ドラマW-30『ハスリンボーイ』
11月1日(金)午後11時より放送・配信スタート(全8話)
久保田タモツ:間宮祥太朗
アキヒロ:毎熊克哉
里中由佳子:横田真悠
村田:竹原ピストル
百瀬:駿河太郎
松丸:遠藤雄弥
ケンゴ:武田航平
加茂:山口祥行
目良:後藤剛範
ウツロ:一ノ瀬颯
九条:玉山鉄二
原作:草下シンヤ・本田優貴「ハスリンボーイ」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
監督:鈴木浩介
脚本:小寺和久 掛須夏美
音楽:堤 裕介
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:廣瀬眞子 笠置高弘 河相沙羅
製作:WOWOW トライストーン・エンタテイメント
Ⓒ草下シンヤ・本田優貴/小学館 ⓒ2024 WOWOW INC.
大学生の久保田タモツ(間宮祥太朗)には、奨学金510万円の借金があり、社会人になると始まる返済は42歳まで続く計算だった。これに危機感を抱いた彼は、卒業までに完済すべくバイト漬けの日々を送っていた。そんなある日、タモツは仮想通貨の詐欺に引っかかり、新たに消費者金融から200万円の借金を負ってしまう。絶望的な状況下、彼を救ったのは池袋の道具屋・九条(玉山鉄二)と偽装師・村田(竹原ピストル)だった。九条は、消費者金融の裏にいる神保会の許しを得て、詐欺グループから200万円を取り戻してくれたのだ。だが、仕返しで襲ってきた詐欺グループを返り討ちにしたことで、九条は逮捕されてしまう。九条には難病を患う娘がおり、その治療費を稼ぐために道具屋をしていたと知ったタモツは、彼が釈放されるまで自分が道具屋をすることを決意。拘置所の九条に教えを受けながら、池袋の裏社会に足を踏み入れていく
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PHOTOGRAPHER:YU TOMONO,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:三宅茜,STYLIST:津野真吾(impiger)