キャンディーズから乃木坂46まで、新旧のアイドルソングをカバー

――他にもアイドルファンにはたまらない選曲の数々なのですが、メンバー全員で歌うモーニング娘。の「LOVEマシーン」のカバーが最高ですね。秋山さんや水島さんは生まれる前の曲だと思いますが、歌ってみていかがでしたか?

秋山 もちろん聴いたことはあったんですけど、カラオケでも歌ったことがなかった曲なので、今回本当に初めて歌わせていただきました。今後もメンバー全員で歌う機会はなかなかないと思うので、カバー曲の企画だからこそ成立した貴重な経験だったなと思っています。

水島 全世代の方に愛されているアイドルソングなので、今のAKB48メンバー全員で歌うことができて本当に嬉しかったですし、全員で歌っているのでとても複雑なんですけど、色々な歌割りや組み合わせもファンの方に楽しんでいただけると思っています。

――ここからは、それぞれの参加曲についても掘り下げさせてください。まず、村山さんはソロで中森明菜さんの「DESIRE ‒情熱‒」をカバーしていますね。

村山 いや、本当にびっくりしました…。そもそもソロ曲をいただくことも初めてですし、これからも音源として残り続けるものなので、正直プレッシャーが半端なかったです。カラオケに行ったり、お風呂で歌ったり、空き時間に何度も練習したりしたんですけど、あの世界観を表現するのはかなり難しかったですね。

――そんな中でも、村山さんらしさを出せた部分はどんなところでしょうか?

村山 どちらかと言うと、私は「なんてったってアイドル」のように高い声の印象が強いと思うんですけど、「DESIRE ‒情熱‒」ではこんなに低い声で歌ったことがないというくらいのトーンで全編歌っているので、初めて大人っぽい一面を出せたのかなとは思っています。

――そして、小栗さんもソロで、松田聖子さんの「チェリーブラッサム」をカバー。こちらもピッタリだと感じました。

小栗 私は普段からカラオケで松田聖子さんの曲を歌っていたので、今回、レジェンドである聖子さんの歌を正式に歌わせていただけることが本当に嬉しかったです。でも、もちろんプレッシャーも感じていたので、当時の映像をたくさん見て、自分がステージに立って歌っている姿を想像しながらレコーディングしました。今までで一番時間をかけて歌入れをしたと思います。

――続いて、千葉さんは乃木坂46の「君の名は希望」をカバー。こちらは現在も活動しているグループの楽曲ですし、レジェンドの楽曲をカバーするのとはまた違った難しさがあったのではないでしょうか?

千葉 最初に乃木坂46さんをカバーすると聞いた時はびっくりしましたけど、AKB48の楽曲とはまたガラッと変わった落ち着いた楽曲なので、個人的にはとても歌いやすかったですし、AKB48と乃木坂46さんのメンバーの声は全然違うと思うので、ファンの方の反応が楽しみです。しかも、今回は7人のメンバーで歌わせていただいているんですけど、女子受けするメンバーが揃った感じで、乃木坂46さんの雰囲気とはまた違った系統のかわいい子が集まったユニット感があるので、いつかファンの皆さんの前でも披露してみたいです。

――そして、後輩のお2人は昭和世代のキャンディーズとピンク・レディーを担当しています。秋山さんはキャンディーズの「年下の男の子」をカバー。流石に聴いたことはなかったですよね?

秋山 そうですね。サビだけ聴いたことがあるかな?くらいの感じでした。でも、こういうカバーの企画じゃないと出会うことがなかった曲だと思うので、こうして出会えてとても思い入れの強い曲になりました。3人の声の雰囲気が全然違って、布袋百椛さんは可愛らしい声ですし、徳永羚海さんは明るいけど芯のある声なので、サビで3人の声が合わさっても、しっかりと聴き分けられるんじゃないかなと思います。ラストに向けた盛り上げ方とか、3人で息を合わせてどこで止めるかとか、何度も練習して作品を仕上げたので細かい部分まで聴いてもらえたら嬉しいです。

――聴きどころなどばっちりです。ありがとうございます。そして、水島さんはピンク・レディーの「UFO」をカバー。この曲は知っていましたか?

水島 テレビやCMなどでも流れている有名な楽曲なので知っていました。2人ユニットということで緊張したんですけど、同期の平田侑希ちゃんと2人で歌えたことがとても嬉しかったです。ピンク・レディーさんは低い声でクールな歌い方をされている印象だったので、レコーディングはとても苦戦したんですけど、ピンク・レディーさんへのリスペクトの気持ちも込めつつ、自分達なりに表現できたかなと思っています。歌割りとかが特になく続いていく曲なので、2人で一緒にレコーディングしたんですけど、お互いに話し合いながら本当にユニットとして曲と向き合えたことがとても嬉しかったです。同期コンビということで、ファンの方達も本当に喜んでくれました。