初期の頃は模索している状態で毎回当たって砕けてという感じだった

――お一人ずつフジコーズに加入した経緯をお聞かせください。まずは1期生のお二人からお願いします。

小杉怜子(以下、小杉) 大学1年生のときに「FRESH CAMPUS CONTEST 2022」というミスコンに出場して、グランプリに選んでいただいて。それが終わった後に運営会社の方からフジコーズのオーディションを紹介していただきました。

――その時点で番組の詳細などは決まっていたんですか?

小杉 バラエティー番組のオーディションとしか聞いていませんでした。ミスコンが終わって、そのときに応援してくださったファンの方に何か自分でしてあげられることがないかなと思ったときに紹介していただいたオーディションだったので出てみようかなと思ったんです。

――もともと人前に出ることに興味はあったんですか。

小杉 ミスコンに出たことが、この活動の始まりで、どちらかというと大学生になるまでは目立ちたくないタイプでした。雑誌に載ってみたいという漠然とした気持ちでミスコンに出たので、振り返ってみると自分でもびっくりです。

沖 玲萌(以下、沖) 私も「FRESH CAMPUS CONTEST 2022」出身で経緯は一緒なんですが、私の場合は以前から人前に出ることに抵抗がなくて、ダンスやバレエでステージに立つこともあったのですが。もともと私がミスコンに参加したのもリポーターをやってみたかったからで、世界を飛び回るようなリポーターに憧れていたんです。

――なぜリポーターに憧れたのでしょうか。

沖 母が私と同じ立教大学出身なのですが、大学時代の友達が取材コーディネーターという世界を飛び回る仕事をしていて、そのお話をよく聞いていたので、そういう仕事に就きたいなと思って、小学生の頃から作文にも書いていました。その一方で、自分で何か発信したいという思いも大学生になって芽生えて、テレビ朝日のアナウンススクールに通い始めたんです。そこでいろいろ調べているうちに、アナウンサーになるにはミスコンが登竜門のような位置付けだと知って。もともと芸能界には、それほど興味はなかったのですが、大学生のうちにできることはやろうという思いでミスコンに参加して、フジコに繋がっていきました。

――アイドル活動に対する抵抗感はなかったんですか。

沖 もともと私は歌うのが好きで、特に英語で歌うのが得意で。過去に「ヤングアメリカンズ」というブロードウェイの方が来てくださって3日間で作り上げる、横浜みなとみらいホールで上演したミュージカルに参加したことがあるんです。そのときにステージに立って、より歌って踊ることが好きになったので、アイドル活動も楽しいです。

小杉 私は体育の授業で踊るのも嫌なぐらいダンスが苦手で、歌うのも嫌いではないんですが、友達とカラオケに行く程度だったので、それを生業にするとは考えたこともなくて(笑)。今は必死に食らいついています。

――そもそも「オールナイトフジコ」自体、すぐに馴染めましたか。

小杉 いまだに馴染めてないです(笑)。

上西萌々(以下、上西) そんなことないですよ(笑)。

沖 やることが事前に分からないので、特に初期の頃は模索している状態で。ほぼアドリブというか、毎回当たって砕けてという感じでした。

小杉 私たちが見せてもらえる台本は、ほとんど内容が書いていなくて。その日によっては台本すらないんです。特に2期生が入る前は、何も渡されずに「今日もよろしくね」みたいな感じで始まるときもあって、そういうときの緊張感はヤバかったです。

沖 その場で急にやらなきゃいけないということが多いので、他のバラエティー番組に出演させていただいたときに、いつもフジコはすごいことをやっているんだと感じて。そのときの共演者の方々にも、「なんでそんなに喋れるの」と言われて、自然とアドリブ力やトーク力を鍛えられているんだなと実感しました。

――2期生の藤本さんは、どういう経緯でフジコーズに加入したんですか。

藤本理子(以下、藤本) 1期生の上杉真央と共通の友人がいて、その人にオーディションのことを教えてもらって。ちっちゃい頃からダンスをやったり、中学生のときにちょっとだけお芝居をやったり。人前に出ることに抵抗もなかったですし、将来的にも表舞台に出られたらいいなと考えていたんです。

――番組を見たことはあったんですか?

藤本 応募するまではなかったです。初めて見たのは応募締め切り直前だったんですが、自分と同世代の人たちが、第一線で活躍するMC陣の方々と一緒に番組を作っている姿に衝撃を受けて、応募しようと決めました。

上西 3人とも加入した理由がしっかりしていますね。

小杉 初めての「オールナイトフジコ」はどの回を見たんですか?

藤本 「フジコーズの誰がいい?」みたいな街頭インタビューをやっていたんですが、まず金曜深夜に2時間の生放送をやっているのがタフだなと。他に類を見ない番組だなと思いました。

――どんな感じで1期生と合流したんですか。

藤本 ギリギリまで顔を合わせずに、生放送で初対面だったんですが、カーテンがパッと開いて一人ずつ2期生が出ていくときに、まず佐久間(宣行)さんの姿が飛び込んできました。その周りにかわいい女の子がたくさんいて、すごい世界に入っちゃったなと(笑)。