個人のレベル上げと同時にグループの強化を行った4カ月間の東京合宿
――3人は加入前から、二人のことを知っていたんですか?
西野 対バンで一緒になっているので、二人とも知っていました。
天羽 よく対バンはしていたんですが、めっちゃ仲が良かったわけではなくて(笑)。
薺 コラボもしていたけど、そんなに話すこともなかったよね。
葵 お互いに人見知りって感じでした。
一ノ瀬 もともと私がいたグループのほうが先に神戸でご当地アイドルをやっていて、その後に「新しく神戸のアイドルができたぞ」とファンの方がザワザワしていて(笑)。ただグループのコンセプトが全然違っていて、グットクルーはロックな曲調でかっこいい。私がいたグループはどちらかというと清楚な神戸女子みたいなイメージ。だから当人同士は何も思っていなかったんですが、周りがライバルグループみたいな捉え方をしていました。グットクルーと対バンしたことは一回しかなくて、私も人見知りなので、あまり喋ることもなく。でも写真だけは、対バンのときに一緒に撮りました(笑)。
――天羽さんはお一人だけ長崎出身ですが、不安はなかったですか。
天羽 出身地もそうですが、一番年下で、お姉さんたちと一緒にグループをしたことがなかったので、最初は緊張していました。でも、みんな温かく迎え入れてくれたので入りやすかったです。
薺 二人が入って、すぐにお仕事で沖縄に行く機会があって、そこでめっちゃ仲が深まったんですよね。
天羽 観光の時間もあったし、一緒にいる時間も長くて、いろいろな話しをして仲良くなりました。
――前のグループとはコンセプトや音楽性も違うかと思いますが、すぐに対応できましたか。
一ノ瀬 前のグループは大人しめの雰囲気で、グットクルーはロックと正反対だったので、加入当時は自分の殻を破るのに苦戦しました。
天羽 前のグループのコンセプトが昭和アイドルだったので全然違っていたんですが、戸惑いよりもワクワクのほうが大きかったですし、実際やってみて楽しかったです。
――二人が加入しての変化はいかがですか。
葵 ライブの派手さが変わりました。
薺 迫力が出たよね。
葵 5人だからこその力強さを表現できるようになったのが大きいです。
――グットクルーは2023年10月に活動を休止し、充電期間に入ります。そして今年3月9日の単独ライブで再スタートを切りました。
天羽 みんなで「3年後は武道館ライブ」という目標を掲げたときに、何が足りないかという話になって。もっとパフォーマンスのレベルを上げていかないといけないよねということで、しばらく活動休止をして、東京合宿に行くことになりました。
一ノ瀬 合宿期間中は、ダンス練習、基礎的な体力作り、既存曲のブラッシュアップなど、個人のレベル上げと同時にグループの強化を毎日やっていて、約4ヶ月間でめっちゃ変わりました。
――合宿期間中、パフォーマンス力が上がっているなという実感はありましたか。
天羽 最初は気づいてなくて、「本当に成長してるんかな?」と思ったんですが、活動休止前のライブ映像を見返したときに、すごく変わっていて驚きました。毎日がむしゃらにやっていると、自分たちでは変化に気づかないんですよね。
――4か月も活動休止することに不安はなかったんですか。
一ノ瀬 不安でしかなかったです。
天羽 活動再開したときは、「待ってたよ!」という人がほとんどだったんですけど、中には離れていった人もいるので、寂しい気持ちもありました。ただ「パフォーマンスのレベルが上がった」という声が多かったので、改めて頑張ろうと思いました。