ファッション誌に出るときは先方のイメージに染めてほしい
――前回はライブ、アーティスト写真、ミュージックビデオとご自身のクリエイティブに直接関わる衣装についてお聞きしましたが、ファッション系のイベントに出演するときもご自身でスタイリングするのでしょうか。
Novel Core 2パターンあって、一つはブランド側でスタイリングがあって衣装をお貸しいただいて、それを着用してイベントに来場するパターン。もう一つはバッグなど1アイテムが送られてきて、他はセルフスタイリングでお願いしますというパターン。最近は衣装をいただいて着用していくイベントが増えてきたんですが、以前は「よかったら来場してください」とお声がけをいただいてセルフスタイリングでいくイベントも多かったので、イベントに合わせてスタイリングを組ませてもらいました。
――雑誌に出るときはいかがですか?
Novel Core 雑誌にもよるんですが、たとえば『NYLON JAPAN』のような、がっつりファッション誌に出させてもらうときは、先方のスタイリストチームやヘアメイクチームに丸ごとお任せします。ファッション誌は、普段着ないような複雑な形のアブストラクトなルックも用意していただけます。ヘアメイクも普段より遊べるから、自分の想像の範疇ではないところを使ってもらって、自分のキャパを広げるためにも、先方のイメージに染めてほしいみたいなところがあります。なので「何でもやります!」という気持ちでやらせてもらっていますが、そうじゃないときはセルフで組ませてもらっています。
――お付きのスタイリストさんやヘアメイクさんが付いて、こっちでコーディネートも組みますというタレントさんもいらっしゃいますが、媒体の特色に乗っかっていくんですね。
Novel Core 僕はマガジンラバーなので、昔からネットも含めてファッション誌を愛読していますし、それぞれの特色を大切にしたいんです。好きなファッション誌に出させていただくのならば、自分の色を出すよりは、ちゃんと媒体側の色を聞いて、良い意味で染まりに行ったほうが、今まで見たこともないようなクリエイティブになることがほとんど。それだけ信頼もしていますし、基本的にファッション誌の撮影はヘアメイクさんも含めて、自分たちのチームを連れて行くことはないです。
――ちなみに今日の衣装は、どこのブランドですか?
Novel Core トップスがPerfect ribs(パーフェクト リブス)、パンツがNO/FAITH STUDIOS (ノーフェイス ストゥディオス)、スニーカーがBALMAIN(バルマン)、ネックレスがAMBUSH(アンブッシュ)、リングが前回お話しに出たROSH(ロッシュ)です。イヤーカフは長く付けているもので、どこで買ったか忘れちゃいました。
――お店はどこに行くことが多いんですか。
Novel Core ほとんどセレクトショップなんですが、銀座のDover Street Market(ドーバーストリートマーケット)、ずっとお世話になっている原宿のNUBIAN(ヌビアン)。GR8(グレイト)やRADD LOUNGE(ラドラウンジ)、RESTIR(リステア)に行くことも多いですね。
――Dover Street Marketに行けば何とかなるみたいなところもありますよね。
Novel Core Doverは主流のものと、メインストリームから外れているけどかっこいいラインの両方が揃っていて、店の作りも面白いですよね。
――お店で気づかれて声をかけられることもあるのでは?
Novel Core そうですね。最近、それこそDoverなどのセレクトショップに集まるようなファッションラバーの子たちが僕のことを知ってくれているケースが増えていて。「同じサングラスを買いたいんですけど、どれがいいですか?」と話しかけてくれるので、僕が選んであげることもあります(笑)。声をかけられるのは、めちゃめちゃうれしいですね。
――フランクですね。会えるラッパーというか(笑)。
Novel Core AKB48みたいな(笑)。
――セレクトショップには足繁く通っているんですか。
Novel Core 定期的に行かせてもらっていますし、各ストアに仲良くしていただいている方がいて、LINEで頻繁に連絡を取り合っているんです。そうすると新作や新しいブランドが入ると、仕入れのときに使った写真などがアルバムで送られてきて。それを見て、「これとこれをキープさせてください」と連絡すると、お店にNovelCore用のラックを用意していただけるんです。ただの服好きに対して…本当にありがたいです。