作詞・作曲・ジャケット、3人の5周年への思いが詰まったシングル「メッセージ」

――ここからは、昨年10月リリースの最新シングル「メッセージ」について聞かせてください。5周年という節目を意識された楽曲だと思うのですが、作詞がMisakiさん、そして、作曲がKenjiさんということで、曲作りはどのように進められたのでしょうか

Kenji この曲はメロディが先にできていたんですけど、もともと、自分がフォークソングやカントリーミュージックが好きだったので、ロカビリーとも近いものがありますし、そういう自分のルーツというか、自分の中から出てくるような曲を作ってみたいなと思って作りました。実は、曲自体はだいぶ前からありまして、今回ようやく世に出せたという感じです。

――なるほど。結構温めていたんですね?

Misaki 4年前くらいにはあったような…。

Kenji めちゃくちゃ温めていました(笑)。

――そして、今回、Kenjiさんが長年温めてきたメロディにMisakiさんが歌詞を載せたと。歌詞にはどんな思いを込めましたか?

Misaki The Biscatsの曲は、ハッピーな恋愛の曲やクールな感じの曲が多かったと思うんですけど、メロディを聴いてみて、今回は自分が経験してきたことをストレートに伝えられたらいいなと思って書きました。本当に全部が実体験という感じです。

――ライブでの反応はいかがですか?

Misaki これまでのThe Biscatsの曲とは雰囲気が違うけれど、すごくいいと言っていただけること多いです。

Suke しっかりと歌詞の内容まで聴こうとしてくれている様子が伝わってきて、曲が終わった後に拍手が沸き起こるんですよね。やっぱり、ロカビリーバンドって、基本は一緒に盛り上がる感じの曲なので、こういうしっとりとした曲はあまりやらなかったので…。

Misaki でも、私達にとっても新鮮でした。自分達が今やりたいことや届けたい思いをそのまま曲にしても、ファンのみんなが受け入れてくれて、大事に聴いてくれている…そう感じられたので、とても嬉しかったです。このタイミングで出せて本当に良かったと思っています。

――そして、CDジャケットのイラストをSukeさんが書かれているのですね。これはもう曲のイメージをそのまま落とし込んだ感じなのでしょうか?

Suke そうですね。これはJKの頃の歌なんだろうなと。しかも、ギャルだったという話は聞いていたので、だったら金髪だろうなと想像して書きました。歌詞にある色々なキーワードから組み立てていって、そこに自分の世界観も加えて、仕上げた感じです。

Misaki 最初に見た時は本当にびっくりしました。あぁ、私、まさにこんな感じだったわ…みたいな(笑)。

――3人それぞれの思いがギュッと詰まった1枚になっていて本当に素敵だなと感じました。そして、カップリングには、テレサ・テンさんの「時の流れに身をまかせ」のカバーが収録されています。ここは是非聞きたいポイントだったのですが、カバー曲は毎回どのように決めているのですか?3人で話し合って決めるのでしょうか?

Misaki 「時の流れに身をまかせ」に関しては、CMタイアップのお話が有り、是非この曲で!と言っていただいたんですけど、基本的に、普段の選曲はほとんど私が決めています。「この曲を歌いたいんだけど、ロカビリーにできる?」って聞いて(笑)。

――お2人からはあまり提案はしないのですか?

Suke もちろん提案はするんですけど、あまり採用されないです。

Misaki 「学園天国」とかはSukeじゃない?

Suke まぁ、採用されるのは、50回に1回くらいですかね(笑)。

――さて、現在は絶賛全国ツアー中で、残すところ数公演といった感じになっていますが、今回はどんなツアーになっていますか?

Kenji 今回のツアーは、渋公でのライブを経て、さらにブラッシュアップしていいライブを届けたいという気持ちで挑んでいます。まだまだ悩んだりする部分もありますが、今、確実に自分達が出せる最高のパフォーマンスができているのではないかなと思っています。皆さんも勝手に体が動くような、そういう楽しい時間を提供する自信がございますので、是非来てほしいなと思います。

Misaki ございます。めっちゃ丁寧(笑)。

Suke 渋公でのライブを経て、バンド自体のレベルも上がっていると思っています。僕らはロカビリーバンドなので、ライブが命というところがありますので、ロカビリーが大好きな人も全然知らない人も楽しませる自信があります。是非、残り数公演ですが、遊びに来てほしいです。

――締めのコメントのようなメッセージをお2人からいただきましたが(笑)、Misakiさん、いかがでしょう?ツアーを回っていると、乗りや盛り上がり方など、地域によっての違いを感じるものですか?

Misaki 本当に面白いくらいに違うんですけど…、でも、最近は全公演を観に来て、支えてくださるファンの方もいるんです。その方達がものすごく盛り上げてくれるので、それがどんどん伝染していって会場の後ろの方まで全員で盛り上げるライブが今回のツアーではできています。改めて、応援してくださるファンの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。でも、まだまだThe Biscatsはこんなもんじゃないぞ!という気持ちも持っていますので、自分達を奮い立たせて、もっともっと大きくなっていけたらいいなと思いながらツアーを回っています。