監督や共演者の「青葉にしか見えない」という言葉が自信に繋がった

──共演者の方々と現場でよくする話はありますか。

木村 やっぱジムや筋トレの話をします。各々どう鍛えているのか、食事制限は何をしているのかとか。特に(武知)海青さんは筋トレマニアなので、いろいろアドバイスをいただきましたし、「慧人、頑張ってるね」と言ってもらったときはうれしかったです。あと(長谷川)慎さんとは小学生の頃からずっと一緒にやっているので思い出話をすることもあります。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

木村 和気あいあいとした雰囲気で、本物のジム感もあって。1シーン撮るごとに団結力が深まっているなと感じましたし、終わったらグーでタッチしたり、ハグし合ったり、一緒に乗り越えている感がある現場でした。

──みなさん現場では服を脱いだままなんですか?

木村 そうですね。感覚がおかしくなっていました。

──格闘技とダンスで通じるものはありますか。

木村 ダンスも格闘技も、まずは形で覚えるというか。毎回、綺麗な動きになっていくのが分かるので、めちゃくちゃ楽しんでいます。体は痛いですけど(笑)。

──鍛えることでダンスに変化はありますか。

木村 踊りやすくなっています。青葉はスタイリッシュなデカさなので、筋肉に余分なものがないんです。

──俳優としてのキャリアについてもお伺いしたいんですが、この世界に入ったときから、お芝居に興味はありましたか?

木村 デビュー当時から「お芝居をやりたいです」というのはマネージャーさんにも伝えていました。もともとドラマや映画を見るのが好きでしたし、スクール生のときに演技レッスンもあって、どんどんお芝居の魅力にハマっていきました。

──アクションはいかがでしたか?

木村 好きですね。見た目のかっこよさもありますが、ダンスでアクロバットをする機会も多かったので、アクションに通じるものがあって。格闘技にもアクロバット要素が強いものがあるなと感じました。

──「レッドブルー」のように原作がマンガというのは、演じる側としてやりやすいですか?

木村 個人的にはめちゃくちゃやりやすいです。イメージを膨らませるのが好きなので、「青葉だったらこうだけど、自分が演じるとしたらこうだろうな」と考えるのが楽しいんです。もちろん原作ファンの方がいらっしゃるので、そのイメージを崩さないようにする難しさはありますが、ハマったときの気持ち良さは格別です。今回は監督さんや演者の方々が「青葉にしか見えない」と言ってくれるので、自分のアプローチは間違ってなかったという自信に繋がりました。