木村慧人の役者としてのレベルアップを見守ってほしい

──俳優としてターニングポイントになった作品は何でしょうか?

木村 去年出演した「好きなオトコと別れたい」です。キャリアのある先輩俳優さん方との共演だったので勉強になることばかりで。吸収できるものは全て吸収しようと思って臨んでいましたし、めっちゃ成長できたなと。その後、すぐに主演を務めせていただいたドラマ「さっちゃん、僕は。」の現場に入ったんですが、そのときの経験が活かされたと思います。

――「さっちゃん、僕は。」と同じ時期に、出演ドラマ「顔に泥を塗る」も放映されましたが、すぐに次の役に切り替えられるものですか。

木村 けっこう引っ張りますね。しかも「さっちゃん、僕は。」と「顔に泥を塗る」は全く違うタイプのドラマだったんですが、違う役に切り替える作業もやりがいがあって楽しいです。

──お忙しい日々の中、息抜きは何でしょうか?

木村 ご飯を食べることですね。焼肉とお寿司が大好きなんでが、「レッドブルー」の準備期間や撮影期間中も、赤身肉など食べられるものを見つけて食べていました。お肉だけでタンパク質を摂るとバランスが悪いので、お魚も食べるようにして。あとお米を食べると体にハリが出るんですよね。

──体を鍛えているときに制限したもので食べたくなったものはありましたか?

木村 ラーメンですかね。あとは大好きなカップ焼きそば。クランクアップしたときのご褒美にしようと考えていました。

──最後に改めて「レッドブルー」の見どころをお聞かせください。

木村 FANTASTICSのファンの方々は、格闘技の世界を知らない方も多いと思うんです。MMAって怖い、殴り合っている姿を見たくないと敬遠する方もいると思うんですが、ただ試合を見せるだけではなく、物語としても面白くて。青葉がいろんな人と出会って、成長していく過程を見届けてほしい気持ちがあります。一人ひとりが本気でMMAに挑んでいるからこそのリアルもありますし、「レッドブルー」をきっかけにMMAに興味を持っていただけたらうれしいですね。

──青葉の対戦相手も丁寧に描かれているのも、「レッドブルー」の良さですよね。

木村 そうなんですよね。こういう作品って主人公と、その仲間たちを中心に描くことが多いですけど、一人ひとりの登場人物が抱える想い、なぜMMAをやっているのかというバックボーンがしっかりと描かれているのが魅力的です。ぜひMMAにハマっていただきたいですし、木村慧人の役者としてのレベルアップも見守ってほしいです。

Information

「レッドブルー」
MBS/毎週火曜 深夜0:59~ TBS/毎週火曜 深夜1:28~ HBC/毎週金曜深夜0:56~ 

木村慧人(FANTASTICS)
長谷川慎(THE RAMPAGE) 椿泰我(IMP.)ほか出演

監督:林隆行、古澤健
脚本:たかせしゅうほう、木村暉、目黒啓太
制作会社:C&I entertainment

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木村慧人

1999年8月16日生まれ。東京都出身。2008年、9歳でEXPG STUDIOに入校。三代目 J SOUL BROTHERSなどのサポートダンサーとして経験を積む。2016年12月29日、「FANTASTICS」を結成。2018年12月5日、「OVER DRIVE」でメジャーデビュー。俳優活動として、映画『HiGH&LOW THE WORST X』(22)やMBSドラマ特区「恋と弾丸」、テレビ朝日「あざとくて何が悪いの?」あざと連ドラ第6弾などに出演。2022年12月から放送されたMBSドラマシャワー「飴色パラドックス」ではW主演を務めた。2023年4月からは、木村慧人×山口放送プロジェクト『10keiちゃんねる』が始動。冠YouTubeチャンネルを開設し、地上波での放送もスタートした。同年10月には舞台「BREAK FREE STARS」で舞台初主演を務め、2024年6月「さっちゃん、僕は。」でテレビドラマ単独初主演を務める。

PHOTOGRAPHER:YASUKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI