普段から「テレビのまんまだね」と言われることが多い

――2023年10~12月に放映された「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」(フジテレビ系)に出演されていましたが、この作品はHKT48卒業後、初めての連続ドラマ出演になりました。時期的には、どちらの撮影が先だったんですか。

村重 『悪鬼のウイルス』の撮影が先でした。「ONE DAY」もお嬢様っぽい役で、服装も日名子っぽいなと感じるところもあって、意外とそういう役が続くんだなと思いました。「ONE DAY」の後に『悪鬼のウイルス』が公開されるのも分かっていたので、演技初心者なりにギャップやメリハリをつけたいなと考えていて。作品のジャンルも全く違うので、そこの切り替えは難しかったです。

――バラエティーの村重さんとは違う役が連続で回ってきたんですね。

村重 村重のことだから、いつか演技する機会が来たら村重っぽい役なのかなってずっと思っていたんですけど、ザ・女の子ってタイプでもないのに、そういうふうに見えているんですかね?普段の村重は「テレビのまんまだね」と言われることが多いですし、なんなら「テレビよりうるさいね」と言われることもあって。むしろテレビは抑えているぐらいで。

――セーブしているんですか(笑)。

村重 ロケのときなんかは普通に村重って感じで出ますけど、バラエティーでもシリアスなシーンがあるので、そういうときにてんやわんやしていたら、さすがにうるさいなと自分でも分かっているんです。だから落ち着いた村重も普段の村重であって、特にスイッチもないんですよ。よく芸人さんが「スイッチを切り替えてからテレビに出る」と言いますが、そこは理解できないですね。

――撮影現場で日名子に切り替えるのはいかがでしたか。

村重 「よーいスタート!」と同時に全く違うキャラクターになるのは今回が初めての経験だったので、結構こんがらがっていました。あと皆さん、普段から役名で呼ぶんですよ。それが当たり前ってことを知らなかったので、休憩時間のときは村重だと思って、いつものように「村重は~」って言ってたんです。そしたら「日名子ね」と訂正されて、みんなカメラが回ってないところからスイッチを入れているんだと驚きました。一日中、日名子のままでいるのは大変で、撮影が終わった後は「あれ?本当の村重はどれだっけ?」と分からなくなることがありました。

――他に初めての映画撮影で戸惑ったことは?

村重 バラエティーと違って、前日に撮影したシーンを翌日も撮ることがあるじゃないですか。同じシーンを別の角度から撮ったりして、「これ何回やるんですか?」と。勝手が分からなかったので、演じるたびに微妙に違う感じになっちゃって、これで大丈夫なのかなという不安がありました。