撮影期間中は会話の端々まで入巣とルカ先輩という関係性だった
――ルカを演じた平祐奈さんとは、すぐに打ち解けられましたか。
久保 早い段階で阪元監督から、「お二人には仲良くなっていただきたいです」というお話はいただいていたんですが、私は人見知りなので、「仲良くならなきゃ」と構えちゃって、距離が掴めなくて焦っていたんです。仲良くなりたいのに、一線をどう越えたらいいのか分からない。クランクイン前は2回しか会えなかったので、「どうしよう、どうしよう」と初日を迎えたんです。最初に寮のシーンから始まったんですが、寮に入った瞬間、そこにルカがいて。「先輩だ!」と思ったら私も自然と入巣になれたんですよね。そこから撮影アップまでの期間は平さんと私というより、会話の端々までルカ先輩と入巣という関係性でした。
――初対面のときから平さんは金髪だったんですか。
久保 初めて会ったときは金髪じゃなかったです。2回目に会ったときは金髪だったのかな。それに対して、ギャップや驚きなくて、すんなり受け入れられたので違和感がなかったです。ルカ先輩としか思わなかったですね。今回、たいちゃん(平)と初めましてで良かったなと思ったのは、そういう点で。普段のたいちゃんを知らないまま現場に入ったので、撮影期間中もたいちゃんってルカのような人なんだと思い込んでいたんです。クランクアップ後も会うようになって、だんだんたいちゃんが違う性格なんだと分かって。どっちのたいちゃんも知ることができてお得でした。
――実際の平さんはどういうタイプなんですか。
久保 今まで会ったことのないタイプの人です。「天然」とか「明るい」とかいう言葉で片付けちゃいけないぐらいオリジナルだなと思っていて。オリジナルを持つってかっこいいことですよね。
――ルカはどちらかというと考えるタイプですよね。
久保 たいちゃんはからっとしています。思いやりがあって、人を褒めるのが上手で、一つひとつの言葉が素敵で、すーっと入ってくるんです。人柄なんだろうなと思うんですが、本当に素敵な方です。
――クランクアップして、関係性も変化しましたか?
平 どちらかというと撮影現場では入巣とルカの関係そのままで、私が言えないことを代わりに言ってくれたり、先輩として引っ張ってくれたりだったんですが、アップしてからはボケとツッコミみたいな感じになって、主に私がツッコミです。
――阪元監督の演出で特に印象に残っていることは?
久保 たいちゃんと私の会話を聞いて、「それいいですね、それ入れましょう」みたいな感じで、その場でセリフを追加することが多くて新鮮でした。あと現場でよく笑っていたのが印象的でした。阪元監督の反応を見ながら、「この感じでいいんだな」という方向性を確認して作り上げていけたので、楽しんで演じることができました。