勢いで加入したグループへの愛着も増して「先輩も同期も後輩もみんなが大切な存在」
――グループの変化として、2025年3月リリースの34thシングル「Tick tack zack」では選抜メンバーが18名から12名となりましたよね。鎌田さんは惜しくも選抜入りならずでしたが、パフォーマンス時のポジションも含めて「競争意識」はありますか?
鎌田 センターの私を見たいと言ってくださる方もいるので、モチベーションにはなっています。でも正直、グループ内での立ち位置はそれほど気にしていません。センターであっても3列目であってもやるべきことは変わりませんし、特に(愛知県名古屋市の)SKE48劇場ではファンのみなさんとの距離が近く、どこにいても手を抜いたらすぐに見抜かれるんです。手を抜いてしまうのは、期待してくださっている方々への裏切りとも思って。個人的にはメンバーとの一体感も生まれるし、ファンのみなさんとも目を合わせやすいので、2列目の自分がわりと好きですね。
――メンバーとしてのキャリアは13年目で、16歳で加入した当時からの変化も?
鎌田 当初は勢いでオーディションを受けて、受かったら辞退するつもりだったんです。でも、合格後に親から「受けた他の子に失礼だから、一度はちゃんとやりなさい」と後押しされて、納得しました。いざ加入したら、小さな目標を順番にクリアしていく環境が自分に合っていたし楽しくて、ここまで続けてこられました。加入直後は先輩の名前も知らないほどだったんですけど、グループへの愛着も年月を重ねるにつれて増していったし、先輩も同期も後輩もみんなが大切な存在になっています。
——このインタビュー序盤で「夢と目標」の違いも語っていましたが、今は何を描いているのでしょう?
鎌田 グループでは新チームでの公演がスタートしたので、夏に向けて形にしていくのが目標です。チームの副リーダーも任せていただいたので、リーダー(10期生の伊藤実希)を支える裏方としてしっかりやっていきたいですね。夢でいえば、写真集という大きな夢が叶ったので、次は「書くコト」に挑戦したいです。エッセイやコラムに興味があって、じつは、しゃべるよりも書く方が「得意かも」と思っているんです。散歩中の発見とか、日常をテーマにしたゆるいテーマのエッセイを書けたらって思います。
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王道アイドルらしい可愛らしさはもちろん、これまで見せたことのない大人びた表情もたっぷり収めた1冊に。本人が初めて訪れたというインドネシア・バリでは、撮影時期が雨季にもかかわらず「雨女返上」で南国らしい晴天下を満喫。プールではグリーンストライプのレイヤード水着を着用、黒のジャケットに黒のランジェリーというかっこいいブラックコーデなどの様々なカットのほか、初挑戦となったエッセイも収録。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO