悔いなく過ごせた高校生活だったので寂しさはない | 豊嶋花 「話題のNetflix映画『新幹線大爆破』で新境地」 INTERVIEW

悔いなく過ごせた高校生活だったので寂しさはない

――現在放映中の出演ドラマ「なんで私が神説教」（日本テレビ）も注目度が高くて、TVer総合ランキングでも1位をキープしています。第1回目が豊嶋さん演じる内藤彩華のフィーチャー回でしたが、今後の展開が気になります。

豊嶋　彩華のような素朴で地味な役を演じることは多いのですが、そこに広瀬アリスさん演じる麗美静先生がビシッと生徒に神説教することで、心を動かされますし、演じている私もすっきりします。初めて完成したドラマを観たときは想像を超える面白さで、共演者の子たちと「これはバズるよね」というお話をしました。現時点で結末を知らされていないので、どんな展開になるのか私も楽しみです。

――ご自身と彩華で共通する部分はありますか？

豊嶋　実は私も彩華のように同級生にはぶられた経験があるんですが、誰しも大なり小なり一度は経験していると思うんです。私はそこから上手く逃げられるタイプだったのですが、彩華の気持ちは分かりました。

――ドラマの公式サイトで「久しぶりに学園モノに出演できることがとっても嬉しいです！」というコメントを寄せていました。

豊嶋　現役高校生のうちに、もう1回学園モノをやっておきたいと思っていたんです。学園モノは2021年の「青のSP」（KTV／CX）以来でした。

――高校を卒業して仕事の向き合い方に変化はありましたか。

豊嶋　まだ卒業したばかりなので、仕事として何か大きく変わった訳ではないんですが、6月16日から始まる「あおぞらビール」（NHK）というドラマが大学生役なので、リアルタイムの自分に近い役ができるようになったのは良かったです。

――高校を卒業して、寂しさはありますか？

豊嶋　正直あんまりないですね。結構やり尽くした感もあるので、自分的には大満足で、悔いなく過ごせた高校生活でした。

――今はお仕事に専念していますが、進学も視野に入れていましたか？

豊嶋　ギリギリまで悩みました。でも大学はいつでも行けますし、ありがたいことに作品が続いているので、この1年は仕事一本で勝負という気持ちでいます。もちろん不安もありますし、今後どうなるかは自分でも分かりません。でも崖っぷちというよりは、いろんな視野を持って頑張ろうかなと思っています。『新幹線大爆破』をきっかけに海外でお仕事ができるようなチャンスが巡ってきたらいいなと思っています。

――高校時代は短期留学もされていますが、今も英語の勉強は欠かしていないんですか？

豊嶋　英語を忘れないように英語のリスニングができるYouTuberの動画を見たり、字幕を見ないで洋画を見たりしています。

PHOTOGRAPHER：TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER：TAKAHIRO IGUCHI