目標は3年以内の日本武道館公演「ステージを小さく感じるようになってきた」バンドの未来

――――Ochunismとして活動するまでの、音楽とのかかわりは?

凪渡 幼い頃にピアノを習っていましたけど、正直、あんまり得意ではなかったんです。でも、歌うことは好きでした。家族とのドライブでは英語の歌を“空耳”でマネして、お母さんが好きなQueenとかボン・ジョヴィとか、歌っていたのが僕のルーツです。心底、音楽にハマったのは中学時代から。親が買ってくれたポータブルプレイヤーにお気に入りの曲を1000曲ほど詰め込んでくれて、誰の曲だったかは覚えてないけど、いつも聴いていたんです。音楽活動としては、高校3年生の頃にフリースタイルラップをやっている友だちの輪に加わったのはあって、バンドをはじめたのは大学時代で、今のメンバーと出会ってからです。

――プロになりたい気持ちは?

凪渡 子どもながらに「歌手になりたい」という夢は、ずっと書いていたんです。でも、母が厳しく「あなたぐらい歌える人は山ほどいるよ」と言われ続けたので、自分が「上手いのか下手なのか」「得意と言っていいのか」と迷っていました。でも、大学のサークルで歌いはじめたらみんながすごく褒めてくれて、ようやく「もしかしたら行けるかも?」と自信が生まれたんです。そこから、曲づくりをするようになり、学生バンド日本一を決める「NextAgeMusicAward2019」でグランプリを獲得したり、僕らの曲がラジオでパワープッシュされたりしながら、勢いも急加速しました。

――厳しい声をかけていたお母さんから、今の活躍についての感想は?

凪渡 最近は「アンタ、すごいんかもね」と言ってくれますね(笑)。Ochunismを認めてくれているし、めちゃくちゃ応援してもらっています。

――かたや、ドラムのイクミンさんのルーツは?

イクミン 音楽が溢れている環境で育ったんです。父がベース弾きで、電子ドラムもあったので遊びの延長で僕も叩いていました。母がテレビで見た天才キッズドラマーを見て「すごいね」と言ったのを見て、悔しかったのを覚えています。「俺もできるのに!」と思って、ドラムを本格的に習いはじめました。学校でも発表があって、ドラムを叩くと友だちが「カッコいい」と言ってくれるのがうれしかったのは、僕にとっての音楽の原体験でした。

――今ではOchunismとして力を合わせていますが、バンドとして描く目標も教えてください。

凪渡 3年以内に日本武道館公演を実現して、その先では、アリーナツアーも夢見ています。でも、その過程でリアルに叶えたいのは、Zeppツアーですね。僕が唯一、ライブを見に行ったことのある会場で「Zeppに立てるなら最高やな」と、思い続けています。

イクミン 僕も、大きな会場でやるのが1番の夢だね。ドラムなのでライブのステージでは定位置にいるんですけど、後ろからメンバーが自由に動き回っているのを見るのが好きで、広い場所でのびのびと動き回っているのを見てみたいです。

凪渡 最近のライブでは、ステージを小さく感じるようになってきたし、僕らのパフォーマンスを活かすならもっと大きなステージがベストだと思っているんです。全国ツアーの先で、そんな景色を見に行けたらと思います。

Information

<RELEASE>
メジャー1stEP『Strange,Dance,Rock』
好評発売中!
公式サイト

<LIVE>
自主企画ツーマンライブ『Ochunism Pre. “Resonance”』

【東京公演】
日程:2025年7月27日(日)
時間:OPEN 18:30 / START 19:00
会場:Spotify O-nest
GUEST:Enfants

【大阪公演】
日程:2025年8月17日(日)
時間:OPEN 16:30 / START 17:00
会場:THE LIVE HOUSE soma
GUEST:the engy

https://ochunism.com/contents/262908

Ochunism ワンマンツアー
日程:2025年11月24日(月)
会場:福岡県・The Voodoo Lounge

日程:2025年12月7日(日)
会場:宮城県・LIVE HOUSE enn 3rd

日程:2025年12月13日(土)
会場:愛知県・新栄シャングリラ

日程:2025年12月14日(日)
会場:大阪府・梅田Shangri-La

日程:2025年12月21日(日)
会場:東京都・ダンスホール新世紀

公式サイト

Ochunism

2019 年関西で結成。ありのままの気持ちを曝け出した歌と、独創的でジャンルレスな音楽を融合させる。メロディアスな歌からテクニカルなラップまで登場する幅広い楽曲は、決して枠にとらわれない、ストレンジダンスロックバンド。

INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO