外国人俳優とのやり取りは表情でのお芝居を大切にした
――海外の俳優さんとの共演はいかがでしたか?
曽田 新鮮でしたが、難しかったです。クランクイン前に仲良くなろうと、ジョンを演じたチェイス(Chase Ziegler)と二人でご飯に行ったんです。僕の英語はめちゃくちゃでしたが、翻訳アプリを机に置いてお話したら会話もスムーズで、同時に喋っても翻訳されるんです。チェイスはめちゃくちゃフレンドリーで優しいですし、お芝居に対しても真摯でした。
――英語のセリフもスムーズにできましたか?
曽田 英語のセリフに関しては、受けのお芝居が本当に難しくて。事前に台本を読んで考えていたこともあったんですが、相手がネイティブの英語なので、何を言っているのか分からないんです。ただ表情だったら分かり合えるなって思ったんですよね。だから表情でのお芝居を大切にしました。助けられたのは共演者のライム(Raimu)が日本語も英語も喋れるので通訳してくれましたし、時川英之監督も英語が喋れるので、いろいろなアドバイスをいただきました。
――クライマックスのシーンはいかがでしたか?
曽田 気持ちの作り方が大変でした。台本を読んで、ジョンの言いたいことは分かっているけど、ジョンのセリフを一回忘れて、どう新鮮に受け取るのかという作業は苦労しましたね。
――非現実的な展開でもリアルさがありました。
曽田 事前に監督からリアルに撮りたいと言われていましたし、セリフ回しもリアルだと思います。
――ちなみに台本を覚えるときのルーティンみたいなのはありますか?
曽田 僕はカフェに行って本を読むのが好きなのですが、台本もカフェで読み込むことが多いです。家で読むよりも頭に入ってくるんですよね。長いときは7時間ぐらい粘って、何杯もコーヒーをおかわりしながら、台本を読んでいます。
――7時間はすごいですね。行きつけのカフェがあるんですか?
曽田 前に住んでいた家の近くにお気に入りのカフェがあって、そこまで混むこともないですし、お店の方も僕を認識してくれているので居心地が良くて、伸び伸びと過ごすことができるんです。そこのカフェがベストなので、引っ越した後も通っています。
――改めて『惑星ラブソング』の見どころをお聞かせください。
曽田 どの年代の方にも観ていただける作品になっていますし、観終わった後にちょっと何かが引っかかって、平和を考えるきっかけになればいいなと思うので、気楽に観てください。