「Message Bluem」では“君の代わりなんていない”と伝えたかった

――ここからは、5月21日に配信リリースされたばかりの新曲「Message Bluem」について聞いていきます。この曲は、1月29日に配信リリースされたEPのタイトル曲「Bluem」へのアンサーソングということなのですが、まずは、その元となった曲「Bluem」について、改めて教えてください。

Soala 「Bluem」は2025年最初にリリースした曲で、ツアーのタイトルにもなっていました。“青い薔薇”がコンセプトになっていて、夢が叶いますようにという意味を込めて作らせてもらった楽曲です。今までファンの皆さんからいただいた愛や色々な感情を受けて、これから自分が大きな花を咲かせられるように頑張るぞという決意や覚悟を込めて作った楽曲です。私の思いが皆さんに伝わってほしいという思いで書かせていただきました。一方の「Message Bluem」は、逆に、今まで私が経験してきたことや私にしか伝えられないことを届けることで、今度は私から皆さんにパワーを与えられるような楽曲にしたいと思って作りました。心の中の叫びや私が経験してきた葛藤や苦しみを吐き出すことで、私よりも苦しい思いをしてる方達を肯定してあげられるような1曲になったと思っています。

――アンサーソングを作ろうという構想は、最初からあったのですか?

Soala 実は、「Bluem」を書いた時にすでに構想は湧いていました。「Bluem」が自分の中のことを歌っている楽曲だからこそ、それだけで終わらせたくないなと思ったんです。やっぱり、聴いている皆さんにパワーを与えることが私達アーティストの使命というか、活動の芯の部分にあるものだと思っているので、「Message Bluem」に繋げて伏線を回収することで、「Bluem」という曲も再燃させたいという思いがありました。

――では、思い立って一気に書き上げたような感じなのでしょうか?

Soala そうですね。それこそスタジオに籠って一気に作りました。何日も練って書いたというよりも、短期間で思いをギュッと詰め込んで作った楽曲です。「Bluem」をリリースした後に、ファンの方からたくさんの感想やメッセージをいただいたことで、私の頭の中にあった描きたい曲のイメージがさらにブラッシュアップされていったんだと思います。

――既にリリースから数日経っていますが、「Message Bluem」へのファンの皆さんのリアクションはいかがでしたか?

Soala 新曲を出すたびに過去イチだと言ってくださる方がたくさんいて本当に嬉しいんですけど、「Message Bluem」に関しては、完成した時に私自身も本当に過去イチの楽曲ができたと思えるくらい満足できる楽曲になりました。まだライブでは披露していないので、これから直接お届けできる瞬間が本当に楽しみです。

――毎回、新曲をリリースする前日の夜はどんな心境なのでしょうか?

Soala 新曲が配信される午前0時は皆さんにやっと届けられる瞬間なので、毎回本当に新鮮な気持ちになりますし、ゾクゾクするような感覚もあります。1曲1曲大切に作り上げてきた楽曲を皆さんにお届けできることは本当にありがたいですし、曲が出せることは当たり前のことではないと思っています。「Message Bluem」という楽曲を2025年5月21日という日にリリースできたことにも意味があるんだと皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。

――では、「Message Bluem」でSoalaさんが特に伝えたかったメッセージや強い気持ちが込められている歌詞はどの部分でしょうか?

Soala やっぱり、Bメロの部分ですね。「⼤⼈達は⾔うわ あれこれと無駄なこと だけど忘れないで 君の代わりなんていない」。ここが一番伝えたいことでした。若い世代に限らず、大人の皆さんも仕事や人間関係の中で、自分は必要とされていないんじゃないかと思ってしまうようなことがあると思うんです。私自身、「お前の代わりなんていくらでもいる」という言葉をかけられたことがあったので、だからこそ、私が歌うことで意味があるものになるんじゃないかなと思いました。17歳の頃の自分にも届けたいメッセージを込めて作らせていただいた楽曲です。