TikTok23億再生突破『超最強』坂井のひらめき「どこかのフレーズにバズるヒントがある」がきっかけに
――2021年2月に最初の写真集『First Love』(SDP)を出版してから4年以上経っています。自分でも、変化を感じましたか?
坂井 最初の写真集では「等身大の私をみんなに見てもらう」というテーマがあって、緊張しながら撮影をしたのを覚えています。2nd写真集は大人っぽい作品にしたかったし、特別感のある作品にできればと思って撮影に臨んだんです。かつ、私らしさも残したかったので笑顔も多めにして、あざとさも表現しました。日常的に鏡で自分を見る習慣も役に立ちました。
――鏡を見ながら、何をチェックしているんでしょう?
歌いながら、歌詞に沿った表情ができているかをたしかめるんです。それから、鏡に映った自分を見て「今日もかわいいね」って、褒めてあげます(笑)。
――2nd写真集も出版した今年、グループの曲『超最強』のTikTok総再生回数が23億回を突破。ソロでも連続ドラマ出演などで、活躍の場を広げました。
坂井 自分の中で何か変わったかといえば、あまりありません。「いろんな人に知ってもらいたい」とか「テレビ番組に出たい」とか、そういう気持ちは変わってないです。でも、昔は目標に向かって「頑張ったらできるかもしれない」と漠然と思っていたんですけど、今は「こう頑張ればこうできる」と道筋を立てられる様になりました。きっと、自信が付いてきたんですね。ターニングポイントだったのは、グループの曲『すきっ!』がSNSでバズった時期(2021年頃)で、このきっかけで音楽番組に呼んでいただけることも増え、テレビ出演以外でも「知名度を上げる方法があるんだ」と気づきました。
――そして今年『超最強』でバズった背景には、坂井さんのひらめきがあったそうですね。
坂井 動画の数字が伸び悩んでスタッフさん達とも「どうしようか」となっていた時期に「どこかのフレーズにバズるヒントがある」と考えたんです。パフォーマンスを繰り返し見ていたら<スマホのカメラロールなんてどうせ私ばっかでしょ!?>がキャッチーだとひらめいて、自宅で毎日コツコツとショート動画を撮ってアップしていたら手ごたえを確信できたのでメンバーにも「みんなで一緒に撮ろう!」と伝えました。でも、絶対にバズる秘けつは分からないし、コツコツやるしかないと思っているんです。グループのために「真剣に取り組みたい」という思いは、常に持っています。