自然豊かな“ベトナム・ダナン”で「全部、開放しちゃえ!」と勢いで撮影したカットも

――写真集は、3作目の『REBORN』(集英社/2023年6月発売)から約2年半ぶり。4作目となった本作『MERCI』の出版はどのような経緯で決まったのでしょうか?

白間美瑠(以下、白間) 本作では、すべてのタイミングがピタリと重なったんです。カメラマンはNMB48卒業記念作品となった2作目の写真集『REBORN』(2021年7月発売)と一緒のアンディ(・チャオ)さんで、4年ぶりの再会となりました。撮影してほしいと言ったら「僕も撮りたいです」と快くおっしゃってくださり、そこから一気に話が進みました。

――ロケ地は異国情緒溢れるベトナム・ダナン。「過去最大級の露出」とうたっているだけあって、衣服をまとわずビーチで躍動するバックショットがあったり、挑戦的なカットの連続ですね。

白間 ビーチでのバックショットは、やってみたかったんです。自然豊かな場所で「全部、開放しちゃえ!」という勢いで、開放感溢れる姿を自分でも表現しようと思って。全編では、ボディラインを美しく見せようと意識しました。髪型やメイクも自分で細かく提案したし、カットによってはわざとそばかすを描き込んでみたり、花びらで身体を隠したりと、だいぶこだわっています。作り込んだセクシーさではなく、27歳(撮影当時)の自然な色気を出したくて、これまでの写真集ではみられない私を、自分でも引き出せた自信があります。

――グラビアでの活動も長いですが、本作に向けて取り組んだトレーニングなどもあったんでしょうか?

白間 グラビアでは「ヒップがきれい」と褒めていただけることが多かったので、お尻を引き締めるトレーニングを中心にしました。アイドル時代はダンスで自然と鍛えられるのもあったんですけど、本作では有酸素運動も意図的に取り入れて、健康的なセクシーさをめざしたんです。4作目にして、過去一番の身体づくりができたし、自信を持って撮影に臨めました。

――表情の向け方、ポージングなど。表現の一つひとつに、魂がこもっているかのようでした。

白間 グラビアのお仕事はアイドル時代からずっとやってきたので、自信があって。色々な方の作品も見て表情やポージングを学んでいますし、カメラマンさんと1対1の空間で相手が楽しそうに撮ってくださると、自然と応えたくなる独特の楽しさもあるんです。本作では、カメラマンのアンディさんと「どっちが体力で負けないか?」と思うほどの真剣勝負な空気がただよっていました。