それぞれ歩んできた道が違うと出てくる音やフレーズも違ってくる

――East Of Eden結成の経緯をお聞かせください。

Ayasa East Of Edenの発起人にあたるプロデューサーがいて、「Ayasaが一緒にやりたいメンバーを集めて、作品を作らないか」というお話があったんです。それで、今までの音楽活動を通して出会った方や、一緒に演奏を出したことはないけど、音やパフォーマンスがかっこいい方に声をかけて、結成メンバーの4人を集めました。

――結成前からAyasaさんと共演経験のあった方はどなたですか。

MIZUKI 私はLonesome Blueというバンドをやっていた時に、コラボでAyasaが入ってきてくれて、ファーストライブでもヴァイオリンを弾いてくれました。もともと存在は知っていたのですが、同じ年ということもあって気が合いましたし、人柄もプレイも尊敬できる女性。そんなAyasaからバンドに誘ってもらって、絶対にやりたいと思いました。

――産休中で今日はお休みのYukiさんと湊さんは、バンド結成するまで共演経験はなかったんですか?

Ayasa なかったです。Yukiさんはご一緒したことこそなかったんですが、何度もニアミスみたいなことがあったので声をかけさせてもらいました。私が好き勝手にメンバーを集めて、先に楽器陣を決めたのですが、ヴォーカリストに関してはすごく悩みました。ソロアーティストとしてキャリアのある方のサポートはやったことがありましたが、あまり他に知り合いもいなくて、バンドのヴォーカリストとして降臨してくれる人の心当たりがなかったんですよね。そんな時にプロデューサーが紹介してくれたのが、あかね氏でした。

湊あかね 初めてAyasaと会ってお話しした時にバンドの方向性を聞いて、ぜひやりたいとお伝えしました。

――音楽性は最初から決まっていたんですか。

Ayasa  当初は「Evolve [Extended Version]」(2023年8月8日にリリースした配信シングル)の作曲・編曲を担当してくださったMaoさんと一緒に曲を作るということだけが決まっていました。ただ技巧的なメンバーが集まっているので、そういう面もちゃんと見せられる楽曲を、説得力のある演奏ができるメンバーと一緒にできたらいいなということで方向性も固まっていきました。

――高いテクニックが求められる演奏もさることながら、曲の構成も複雑ですよね。

湊あかね 「ここからここにいくんだ」みたいな予想のつかない展開でしたし、歌い方に関しても、それまでのとは全く違ったので試行錯誤の連続でした。

MIZUKI Maoさんの曲は複雑な上に手数も多いので覚えるのが大変で、みんなギリギリの中で1stワンマンライブ(2023年10月8日にZepp DiverCityで開催)に臨んだ記憶があります。ライブはアンコールも含めて全13曲を披露したんですが、準備期間が1ヶ月弱くらいしかなかったんです。

Ayasa しかもライブを発表した時点で、まだ曲が揃っていなくて、曲を作りながら練習しつつという準備期間でした。特にメジャー1stミニアルバム『Forbidden Fruit -1st piece-』(2023年12月20日リリース)に収録した曲はユニゾンのフレーズが多くて、そのフレーズもなかなかない音の並びというのもあって、みんなで合わせていくのは大変でした。ただ実力の高いメンバーなので弾けていないとかそういうことは全くなくて。ただ、それぞれが必死な状態で1stワンマンライブに臨んでいました。

――MINAさんは2024年12月24日に加入しますが、どういう経緯があったのでしょうか。

MINA 前任者の方が脱退して、新しいベースを探しているということでお話をいただいたのですが、かなり迷いました。というのも過去にGIRLFRIENDというバンドを6年間やっていて、十代の多感な時期を過ごして思い出深かったので、もうバンドをやることはないと思っていたんですよね。

――なぜ加入を決めたのでしょうか。

MINA 今までEast Of Edenのメンバーとは接点がなかったのに、お誘いを受けてから、お仕事で一緒になる機会があったり、プライベートでばったり会ったり。ご縁が連続したので興味が湧いて、まずはリハに参加してみたら面白かったんですよね。それで加入を決めました。

――MINAさんが加入して、どんな変化がありましたか。

湊あかね フレッシュな風をいただいて、若い気持ちになれました。私たちはちょっとオールドなので(笑)。

――みなさんミュージシャンとしてのキャリアも長いですからね。

MINA 不安もありました。でも最初から優しく接してくれて、機材などについて分からないことがあったら親身になって教えてくれて。キャリアを積まれているお姉さんたちだからこその信頼感もありますし、尊敬できるメンバーばかりだから、すぐに馴染むことができました。

――Ayasaさんから見て、それぞれ異なるジャンルで活躍してきたメンバーが集結したからこその良さはどういうところに感じますか。

Ayasa それぞれ歩んできた道が違うと出てくる音やフレーズも違っていて、自分では絶対に思いつかないアイデアが出てくるのが新鮮です。それは楽曲を作る過程だけではなく、ライブの見せ方やパフォーマンスも、それぞれの歩んできた道があってこその動きや音なんです。もちろん同じルーツのメンバーが集まる良さもあると思いますが、それぞれルーツの違うメンバーが集まったEast Of Edenだからこそ多種多様で、それがバンドとしての広がりにつながっているんじゃないかなと思います。