自分がプロデュースをやるならと本気の振り付けで挑んでいる

――歌はもちろん、ダンスシーンもふんだんにあるそうですね。

仲 振付師には、自分が10年以上ご一緒している尊敬する大先輩お二人をお呼びしました。事前に「役者だからと手加減はせずに、本気のダンスでいいです」とお伝えしたんです。みんな、それに食いつけと。自分がずっとプロのダンサーとして活動していたので、見せたいものは本気のダンス。今は役者として活動していますが、ダンスシーンのある舞台を観ると、プロとしての経験がある分、「もっとこうしたら魅力を引き出せるのに」と思うことがあって。自分がプロデュースをするなら、そう思わせたくない。だから今回は本気の振り付けに挑んでいます。

――キャストの皆さんは大変ですよね。

仲 大変な思いをしています(笑)。みんなヒーヒー言っていますけど、これがパフォーマーとして魅せることだということを分かってほしいし、お客さんにもこれがショーなんだということを伝えたいんです。いろいろな舞台に出てきた俳優さんが中心なので、「今までこんなに本気の踊りをやったことがないからすごく楽しい」と言ってくださっています。みなさん苦しみながらも楽しんでいますね。

――ダンスのジャンルはどのようなものですか。

仲 しっちゃかめっちゃかです(笑)。ジャンルにとらわれず、芝居の流れに応じて、それが怒りなのか、ワクワクなのか……彼女たちの思うことを体で表現するみたいなダンスです。

――舞台経験の多い方々だと、ダンスに関してもカンの良さを感じることはありますか。

仲 ありますね。それぞれキャラが違いますし、「そういう表現をするんだ」と見ていて面白いです。最初から簡単な振り付けだと面白くないし、すぐに慣れてしまう。それぞれ自分の成長を味わってほしいんです。あえて難しいものに挑戦して、物理的に無理そうだったら、減らしていこうというギリギリの線を狙っています。もちろん自分も含めて、体力作りから頑張っています。

――仲さん自身、ダンスは続けていらっしゃるんですか。

仲 続けています。ただ今はダンサーという肩書を名乗っていないので、当時と比べたらダンス量も体力も減りました。

――曲の歌詞はどなたが手掛けられているんですか。

仲 中屋敷さんが作詞してくださっているのですが、ぶっ飛んでいる歌詞なんです。作曲のKYOHEIさんも中屋敷さんと長いお付き合いがある方で、曲もぶっ飛んでいる、振り付けもぶっ飛んでいる。我々キャストは色々とブレーキを外さなきゃいけない状態です(笑)。

――プロデュース兼主演というプレッシャーはありますか。

仲 ないと言ったら嘘になりますし、万が一この舞台がコケたとしたら全責任を負います。でも、みんなのことを信じているし、絶対にそれがないと言える作品です。中屋敷さんをはじめ、キャストもスタッフも心強い方ばかりなので、プレッシャーはそこまでないですね。

――4年ぶりのプロデュースで現時点での手応えはいかがですか。

仲 素晴らしいものになっているなと感じています。それに今回は、みんなが自分のことを座長・プロデューサーとして立たせてくれるんです。前回は初めてのプロデュースであまりにも必死だったので、そこまでの余裕がありませんでした。でも今回は本当に支えられていると感じています。

――舞台のやりがいはどういう時に感じますか。

仲 もう全部だなぁ……。舞台の良いところって、時間をかけてコツコツと積み重ねていく過程があるじゃないですか。成長を感じることもあれば停滞することもあって、その時間が自分は大好きなんです。今回も稽古の初期から成長が垣間見えますし、みんなの必死さも伝わってきます。頑張って食らいついている姿を間近で見られるのは、大きなやりがいですね。みんな誰かに頼ろうとしない人たちで、自分でどうにかしようという姿勢が心強いです。