この世界を目指したきっかけと、印象に残っている映画
――それぞれ、この世界を目指したきっかけを教えてください。
Cocomi 音楽を通して世界中の人々に勇気やパワーを届けたい、という思いが一番のきっかけです。たとえば人間関係だったり、いろいろ不安を抱えている人がたくさんいると思うので、パフォーマンスや歌詞、歌など、何か力になれたらいいなという思いでアーティストを目指しました。母がR&B系のバンドのシンガーで、家でよく歌の練習をしている姿を見ていたことで自然と音楽に惹かれていきました。
――お母さんは今も人前で歌うことはあるんですか。
Cocomi ずっと辞めていたんですが、今は歌の指導もしてもらっています。
Emi 私も幼稚園の頃から歌うのが大好きだったんですが、ロシア人のお母さんが『アメリカズ・ゴット・タレント』やロシアの『ザ・ヴォイス・キッズ』を見せてくれて。それで、私自身もお母さんも受かるわけないと思いながら『ザ・ヴォイス・キッズ』に応募したらまさかの合格で。そこから本格的に歌を習い始めて、気づいたら毎日歌っていました。
Michelle 私も小さい頃から歌うのが好きで、初めて人前で歌ったのが小学1年生のピアノの発表会で、伴奏に合わせて秦基博さんの「ひまわりの約束」を歌ったんです。
藤﨑 小学1年生で?かわいい!
Michelle その時に私の歌声で、大勢の人にインパクトを与えたいと思って、もっと真剣に歌に取り組もうと思いました。
Hinata 物心つく前から、お母さんに歌を教えてもらっていて。というのも、私のお母さんも昔バンドをやっていたみたいなんです。だから音楽は常に身近にあったんですが、10歳の時に通っていた歌のレッスンでパーティーがあって、出し物として一人で歌った時に友達のお母さんが私の歌で涙を流してくださって。その瞬間に「歌で誰かを勇気づけられるんだ。背中を押せるんだ」と自信が持てて、アーティストになりたいと思いました。
――藤﨑さんはいかがですか?
藤﨑 私も「小さい頃から歌が好きで」と言いたいところなんですが(笑)。映画館に行くのが好きで、父が忙しい中でも映画館に連れて行ってくれるのが楽しい時間で。映画を観て、感動して、「あの人みたいになりたい」と登場人物に自分を投影する中で、ふと自分も輝けるような存在になりたいし、自分も誰かの人生の登場人物として何かを与えられたら最高だろうなと思うようになっていったんです。そんな時にきっかけをもらって、チャンスがあるなら行くしかないと勢いで東京に来ました。地元では基本的に大作映画しか上映していなかったんですが、東京は小さな映画館や、小品海外作品を上映しているところも多くて、それが楽しいですね。


――せっかくなので、好きな映画を教えてください。
Emi 私はミュージカルが好きで、『グレイテスト・ショーマン』(17)が印象に残っています。自分らしさを忘れないで生活をしようということを、改めて感じさせてくれた作品です。今も悩んだ時なんかに観返しています。
Hinata レッスンでお世話になっていた方がマイケル・ジャクソンさんの大ファンで、『THIS IS IT』(09)の DVDを貸してくださった時にライブの裏側やパフォーマンスでお客さんを熱狂させるシーンに圧倒されました。
Michelle 『きみに読む物語』(04)です。小さい頃から何度も観ている映画で、恋愛ドラマなんですが二人の切ない恋を見て、こういう映画の主題歌を歌ってみたいという気持ちが湧きました。その思いが、今回の「LET YOU GO」にもつながっています。
Cocomi ホイットニー・ヒューストンさんの人生を振り返る伝記映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(22)も印象的でしたし、レディー・ガガさんの『アリー/ スター誕生』(18)も感動して。そういう作品から、いろいろ音楽業界のことを学んで、プロになってもチャレンジし続ける姿から刺激をもらいました。
――藤﨑さんはいかがでしょうか。
藤﨑 最近観た映画だと、『偽りなき者』(12)という北欧の映画がとても印象に残っています。小さな村の中で、子どもが言った言葉によって、一人の大人の人生が変わってしまうというお話で。地位や立場によって、言葉の重さが変わってしまうというテーマがあって、私自身も言葉を使うお仕事でもあるので、世界の理不尽さに胸が苦しくなって。一方で俳優たちのお芝居に心惹かれて、観終わった後もずっと一人で考え続けていました。
