「ファム・ファタール」を軸にしたアートワーク
――曲順で意識した点はありますか。
Hyoma リード曲の「Bleeding Love」を最初に流したかったんです。セッションの時に、イントロ部分でみんなが聖歌隊のイメージを持っていたので、そういう始まりがいいなと。最後はIndigo la Endのカバー「夏夜のマジック」で締めると決めていました。最初と最後が決まって、間の流れは感覚で決めました。
――SUPER★DRAGONのメンバーに曲は聴かせましたか。
Hyoma まだメンバーには聴かせていないんです。EBiDANで仲がいい、原因は自分にある。の同い年の二人、長野凌大と吉澤要人には、完成した音源を聴いてもらいました。普段から音を共有し合っているんですけど、デモ段階で聴かせると、いろいろ意見をくれるので、それに影響されたくないというか(笑)。二人から「めちゃくちゃいいね」と言ってもらえました。
――音楽以外で、曲作りのインスピレーションになるものはありますか。
Hyoma 1曲目もそうなんですが、絵画や、インスタレーション作品(空間展示)を見るのが好きなので、そこからテーマやインスピレーションをもらうことが多いです。あとは映画や小説など、あらゆる芸術作品に触れるようにしています。友達との会話だったり、人と人との間で生まれる感情も大切にしたいと思っています。
――インスタレーション作品の場合は、そこで響く音を想像するんですか。
Hyoma というより、そこで生まれる感情的な部分ですね。インスタレーション作品は、作家が「こう感じる作品にしたい」と思った理由などが、展示の横に詳しく書かれていることが多いんです。そういう文章を読んで作家のバックボーンに触れると、それが物理的に形になっているので、いろんな感情が湧いてきて、受け取れるインスピレーションが大きいんです。
――アートワークで意識したことはありますか。
Hyoma アートディレクターに平木希奈さんをお招きして、なんとなくのイメージをお伝えした上で掘り下げていただき、お任せしました。平木さんが「ファム・ファタール」という言葉を軸にしてくださって、繊細さや危うさがアートワークでしっかり表現されています。また、アーティスティックになりすぎず、アイドルとしてのソロでもありたいということお伝えして、SUPER★DRAGONに還元できるようにという思いも込めていたので、そこも汲み取っていただきました。
――ファム・ファタールは本来、女性に対して使う言葉ですよね。
Hyoma そうですね。繊細さはもちろん男性にもあるんですが、今回掲げている「重い愛」を男性が如実に表現するイメージはあまりなかったので、その危うさを僕が表現する。性別というより、人間としての重さを表現できたら、それが美しさにつながるよねというところで、妖艶さのような部分を汲んで軸にしてくださったのかなと思います。
