自分にできることは何でも挑戦するスタンス

――寺本さんは小さい頃にキッズモデル経験があるそうですが、いつぐらいから芸能界でやっていこうと思い始めましたか?

寺本 中学2年生の時に事務所のオーディションを受けたんですけど、そのぐらいからやりたいなと思い始めて、中学3年生で上京しました。ただ、その時点では実際に何をするかは定まっていなかったんです。

――まずは上京しようと。

寺本 そうですね。それから、いろんなことを経験させていただいて、お芝居にたどり着きました。

――中学3年生で上京を決断するって、かなりの覚悟が必要ですよね。

寺本 ませてたんでしょうね(笑)。誰よりも先に進んでいたいみたいなタイプだったので、将来を考えることが好きだったんです。

――高校生活を楽しみたい気持ちはなかったんですか?

寺本 あまりなかったですね。そもそも仲の良い人たちとしか仲良くできないタイプなので、学校でワイワイするよりかは、外で楽しいことや自分が打ち込めることをやっていたかったんです。東京に来て、やるべきお仕事も決まっていたので、学生生活を楽しもうという気持ちはあまりなかったですね。

――学校では目立つタイプだったんですか?

寺本 地元にいた時は目立っていたと思います。小・中の頃は前に出るタイプだったんですけど、上京してからは、一人で行動することが多くなりました。

――上京して、すぐに新しい環境に馴染めましたか?

寺本 それが全然馴染めなくて……。広島出身なので、なかなか広島弁も抜けなかったですし、ちょっと田舎者みたいなところもあったので、馴染むのには時間がかかりました。

――2018年に参加した「ミスマガジン2018」で「ミスヤングマガジン」を受賞したのをきっかけにグラビア活動も精力的に行っていましたが、グラビアに抵抗感はなかったんですか?

寺本 受け入れるのが早いタイプなので、すんなりと入っていけたと思います。今でもそうなんですけど、自分にできることは何でも挑戦するというスタンスなので、すぐに楽しさややりがいを感じました。

――俳優としてターニングポイントになった作品はなんですか。

寺本 やはり「サンクチュアリ -聖域-」ですね。改めてお芝居って面白いと思った作品だったので、そこからお芝居に対する考え方、楽しみ方も変わりました。

――「サンクチュアリ -聖域-」の影響を肌で感じることはありますか?

寺本 たくさんあります。「サンクチュアリ -聖域-」で初めて私を知ってくださって、フォローしてくださる方もいますし、グラビアから私のファンになってくださった方には、お芝居をしている私を改めて見ていただけました。もっと、いろんな場所で露出できるように頑張っていきたいですね。