のめり込むきっかけと今好きなブランド
――のめり込むきっかけはなんですか?
古川 店の名前はオフレコにしたいんですけど、行きつけの古着屋があって。3年くらい通っていて、もうそこでしか洋服を買わないくらい。今回、着用したアイテムもほぼそこで買っています。店主にいろいろ教えてもらったり、店に集まるいろんな世代の常連の人たちと会話したり、とにかく刺激をもらえるお店で。僕も負けず嫌いみたいなところがあるので、そこに楽しさを覚えている感じです。
――店に通うことで様々な人からいろいろ吸収してるんですね。
古川 そこが一番大きいですね。歴史、カルチャーとか、バックボーンとか。でも当時を生きていた人たちのモノマネになるのも違うから、今の自分の価値観とミクスチャーをしていきたいなと。それを自分で作っていく感じもすごく楽しくて。だからこうやって衣装とかもやりたいなって思うんです。
――ちなみにグッときたブランドと言いますか、今好きなブランドはどこですか?
古川 UNDERCOVERは大好きです。日本だとUNDERCOVER、コムデギャルソン、後は裏原周りのブランドも大好きです。海外だとラフ シモンズ、コムデギャルソン、メゾンマルジェラですかね。エディ・スリマンがやってた頃のディオールオムとかも好きです。基本的に音楽を感じられる洋服が好きです。ブランドはもちろん好きですし、リスペクトもあるんですけど、これっていうブランドに絞るというより、究極は音楽を感じられるかどうかどうかで、空気感を大事にしています。ちなみに今日の2ポーズもテーマを決めて来ました。1つ目はパンクというテーマで、超自己満なんですけど、ジャケットがパイル地で、パイル地もパンクじゃないですか。ギャルソンはやっぱりパンクの精神が川久保(玲)さんがすごいから。川久保さんがパイル地のジャケットやっているとギャルソンそのものだなと思うし、それにエーエフエフエーのモヘヤのニットはもう抜群だし。やはりラフもニュー・オーダーだったり、いろんな音楽のカルチャーとすごく密接していると思うので、そういう感じでパンクにしたくて。もうひとつはパンクってよりはちょっとOASISをイメージしました(笑)。このサングラスもつい最近レンズを赤にしたんです。別にこのフレームがOASISってわけじゃないですけど、赤レンズって僕はOASISのイメージがちょっとあって。だからこれを掛けたいなと思ったんです。これをかけるんだったらモッズ着たいな。そうなってくとやっぱインディゴデニムだな。でもこれでスニーカーとか履いちゃったら、普通になる気もするなと思って。みたいなことをいつも衣装部屋でやって楽しんでます(笑)。
――音楽もロックとかパンクが好きですか?
古川 もちろん好きですけど、すごく聴くかといったらそうでもなくて。こういうファッションが好きな人って自分の周りとかでもセックスピストルズとか、UKしか聴かねえって感じが結構あると思うんですけど、僕は全然そうじゃなくて、むしろすんごい雑食。それは自分の良さでもあるのかなとも思うので、いろんなものを混ぜて楽しみたいなというのはあります。