アフィリエイトで大金を手にしたが長く続くとは思わなかった
――キャリアについてお伺いします。学生時代から起業したい気持ちはあったんですか?
三崎 漠然とはありました。明確になったのは、高校を退学になってからですね。パチンコにハマっていたときに、たまたま大勝ちして何となくパソコンを買って。それで映画や音楽、ゲームにハマっていくうちに、アフィリエイトに興味を持って。自分なりに研究してビジネスを始めたら収益が上がったんです。
――『龍が如く』の攻略サイトでアフィリエイトの収入を得ていたそうですが、周りにアフィリエイトで稼いでいた人はいなかった訳ですよね。
三崎 いませんでした。ただ若かったので感度が高かったんでしょうね。だから、先ほどお話しに出た『ケタ違いに儲かるアフィリエイト術』も参考にしつつ、独学でも上手くいったんだと思います。
――十代にしてアフィリエイトで大金を手にしたそうですが、そこで浪費しなかったのはなぜでしょうか?
三崎 今振り返ってみると、その頃にお金を使うのも人生経験として良かったのかなと思いますけど、当時はこの状況が長く続くと思っていなかったので、無駄なお金を使うのが怖かったんですよね。それで起業して、アフィリエイトを通じて知り合った方の勧めで、18歳で上京したんです。東京に出たなら会社として、ちゃんとした事業をやらなきゃいけないねということで、キャリアの公式サイトを始めました。しばらくは順調だったんですが、役員の裏切りなどがあって、一旦会社を休眠するんです。25歳になったら、また会社をやろうと思って、それまでは指標トレードや株などの投資を中心にやっていました。
――24歳の時に投資ファンドで3億円の損失を出し、戻ってきたのは3000万円のみだったそうですね。
三崎 かなり精神的にきつかったんですけど、また頑張るしかないと思って、勢いのあったヘルスケア業界に参入して、どうやったら上手くいくかを自分なりに研究して、後の「すっきりフルーツ青汁」に繋がっていきました。
――成功するかどうかの分かれ目ってどこにあると思いますか?
三崎 シンプルなんですか、「やるか、やらないか」なんですよ。結局、みんなやらないんです。ビジネスの話をして、口では「やってみる」と言うんですけど、行動に移さないので、僕からしたら不思議なんですよね。
――30歳直前の2019年2月、1億8千万円の脱税容疑で逮捕されてしまいますが、それでも社員は会社を離れなかったそうですね。
三崎 採用は人事に任せていたんですが、会社に一体感があったんでしょうね。僕自身、会社全体で同じ方向を向くことを大切にしていたので、みんなのビジョンを同じ方向に合わせて、頻繁に会社で飲み会を開くなど、コミュニケーションも取っていました。