意図的に転落していくストーリーを作ってフォロワーが激増

――事件後、いろいろなものを失いましたが、何をモチベーションに活動していたんですか?

三崎 いまだに14億も納税していたのに、1億8千万円の脱税容疑でやられたのはおかしいと思うんですよね。だから、うちひしがれるよりも、怒りのほうが大きくて。あとSNSで告発したいことがあったので、SNSを頑張ることにしました。自分と会社を切り離したかったから、社長を辞めて、「会社を辞めました」とツイートしたら、応援するコメントもあったけど、大半は「ざまあみろ」みたいな意見で。「もう一生這い上がることはないだろう」とかひどいDMもたくさん届いたんです。

――弱っている人に追い討ちをかけるようなものですよね。

三崎 でも、そこで気づいたんですよ。この人たちは転落したら喜ぶんだと。それで、お金持ちが転落していく様子を描けば、みんな興味を持つんだなと気づいて。資金的な面では全く困っていなかったんですけど、意図的に転落していくストーリーを作って、それを発信して興味を集めたんです。たくさんの興味を集めたタイミングで、とある企業の不正を告発して、僕が脱税したと言われた1億8000万円をSNSで配ったんです。そしたらフォロワーもたくさん増えました。

――転落したストーリーを「青汁劇場」と名付けて、焼き鳥屋やホストクラブなどで働いた様子を発信したのも話題になりましたが、事前にストーリーは作っていたんですか。

三崎 そこはフレキシブルに、みんなの反応を見て、そろそろ飽きてきそうだから次の展開にしようとか、そういう感じでやっていました。

――自己プロデュースが素晴らしいですよね。

三崎 正直、海外に移住しようと考えていたから、どうでもいいと思ってたんですよ。海外に行ったら、別に日本でどう思われても関係ないと。それに絶対に告発したいことがあったから、リスクを取れたんですよね。

――どうして海外移住はやめたんですか?

三崎 予想以上にフォロワーが増えて、応援してくれる方が増えたからです。SNSを始めた当初は告発して、それで終わろうと考えていましたから。ここまで大きな反響があると思わなかったですし、だったら今までと変わらず日本を拠点に活動していこうと。

――いろいろなビジネスに進出していますが、どういうときにアイデアは生まれることが多いんですか?

三崎 飛行機に乗ったときが多いですね。家にいると、いろいろやることがあるけど、飛行機は他にやることもないから考えるんですよね。今後は、もっと投資に力を入れていきたいですし、会社の買収も考えています。そのために、いろいろ準備している最中です。

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三崎優太

1989年3月29日生まれ。北海道出身。高校時代にはじめたアフィリエイト広告で月収400万円を売り上げるなど若くしてビジネスの才能が開花、高校卒業後18歳で株式会社メディアハーツ(現:ファビウス株式会社)を起業。2014年には美容通信販売事業を開始、2017年には「すっきりフルーツ青汁」を累計1億3,000万包販売し、17年9月期の売上高が前期比552%増となる年商131億円の会社をつくり上げる。現在は、財務・会計、経営戦略および生産効率や組織・人事、営業・マーケティングなど若手経営者への多岐にわたる事業支援を精力的に行う実業家として活躍。

PHOTOGRAPHER:YUTA KONO,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI