スパドラの“新たな可能性”をしめすユニット曲披露

5月から駆け抜けてきたホールツアーもいよいよファイナル。BLUE(SUPER★DRAGONファンの総称)による、ブルーのペンライトが会場を彩る中、メンバー紹介を交えたオープニング映像では銀河に輝く9つの星が∞のマークを結ぶ。アルバム新曲『Tap tap tap!』のエレキギターが響き、壇上に立つ古川毅の第一声からライブがスタート。ジャン海渡、松村和哉が次々と姿を現し、センターの扉が開いて志村玲於、飯島颯、伊藤壮吾、柴崎楽が飛び出すと、ステージ下手から池田彪馬、上手の壇上から田中洸希が加わる。古川のプロデュースによるカラフルでゴージャスな衣装がステージを彩る。

一曲目から花火が飛び出すド派手な演出で、SUPER★DRAGONのパワーを見せつける。古川と池田のセクシーな歌声が魅力的な『Monster!』、激しいレーザー演出の中、次々とポーズを決めていく『SWEET DEVIL』と、冒頭から高度なパフォーマンスを見せる。

MCでは、ジャンによる“声出し”のデモンストレーションが行われた後、大の鉄道好きとして知られる伊藤が、MC恒例の車掌アナウンスを最終電車バージョンを披露。田中は、TBSドラマストリーム『埼玉のホスト』に出演すことにちなみ、「マモルでーす、今日は皆さんを守って帰りたいと思います!」と役名をもじった挨拶で客席を沸かせた。飯島は、会場の隣は戦隊ショーの聖地ということで、「TOKYO DOME CITY HALLで僕と拍手!」と満面の笑顔。この日は快晴だったということで、松村が「今日晴れたね!毅お大事にって言われたよ」と、雨男疑惑のある古川を茶化す場面も。

「ブチ上がる準備できてますか?最高の夜、作ってこうぜ!」というジャンの掛け声から、転調の激しい『Are U Ready?』でさらに会場を盛り上げる。ここからは9人が3組に分かれて新たなユニット曲をお披露目。トップバッターを飾ったのは、池田と松村による『Do It』。美しいボーカルとマシンガンラップをぶつけ合うガチバトルで、ステージの上と下に分かれてからも息のピッタリ合った激しいダンスも圧巻で、一瞬たりとも目が離せない。一転、アコースティックバラード『maybe it’s you』しっとり歌い上げたのは古川毅、ジャン海渡、田中洸希の3人。アグレッシブなラッパーイメージの強いジャンとバラードの取り合わせは新たな魅力の開花と言えるだろう。

続いて、伊藤の車掌アナウンスから始まったのは、志村、飯島、伊藤、柴崎のダンサー陣が初めて4人でハンドマイクを取った『SAWAGE!!!!』。コミカルでキュートなお祭りソングは、お神輿代わりに飯島が担ぎ上げられる場面もあり会場は大盛り上がり。伊藤の「君の瞳に乾杯」、柴崎の「子猫ちゃん」というキメ台詞には絶叫に近い歓声が上がる。