デビューから8年、成長を続ける彼らの今の想い | SUPER★DRAGON 「”なんでもやってみないとわからない”ホールツアー『∞〜 INFINITY 〜』ファイナル公演をレポート」 REPORT

デビューから8年、成長を続ける彼らの今の想い

警報音の様な音が会場に轟く中、真っ白の衣装に着替えたメンバーが檻に見立てたパネルを動かしながらパフォーマンスする『Revolution』火柱とスクリーン上の映像が、ダークな世界観を引き立て、抑圧からの解放を感じさせる。牢獄から解き放たれた9人は、ラテンチューン『La Vida Loca』でさらにテンションを上げていく。

「OK、東京！ 黙らずに叫ぼうぜ」というジャンの煽りで、『Shut Up, Shut Out』がスタートすると、再び客席に飛び出してBLUEのシャウトを誘う。ライブの定番曲『Untouchable MAX』で再び火花が噴き上がると、会場一体となってノリノリのダンス。

6月28日にデジタルリリースされた新曲「Reach the sky」ではメンバーがグッズのタオルを振り回し、BLUEもペンライトの光で応じていく。「魂の旗、掲げて一つになりましょう！」という掛け声からスタートした『SOUL FLAG』では、スクリーンにメンバー手書きの歌詞が。大サビではBLUEの大合唱が沸き起こり、その景色を見渡したメンバーの顔の顔には溢れんばかりの笑顔が。「共有したいのは、僕たち自身の未来への無限の可能性です。これからも最高の景色をその青いペンライトで、大海のような大空のような景色を、俺らと一緒に作っていきましょう！」という古川の言葉で最高潮の本編が幕を閉じた。

アンコールでは、ツアーTシャツをそれぞれの個性で着こなし登場したメンバー。ストリートあふれるポップなナンバー『Bad Day』を元気いっぱいに踊り、歌う。その後は、8周年記念CD+Blu-ray『INFINITY TAPE』が9月27日に発売されることをサプライズ発表。今回のツアーで発表された新曲6曲を収めたCDと、パシフィコ横浜公演の模様を完全収録したBlu-rayという豪華な内容となっている。さらに恒例イベント『DRA FES 2023』が9月24日に東京・豊洲PITで開催されることも初告知。通常とは異なるメニューと企画でスパドラのラフな一面が目撃できる恒例のスペシャルイベントが、2年越しで開催されとあって客席は歓喜に包まれた。

最後に、古川から「生きていると辛いこともたくさんあると思います、見たくないニュースを見ることもあると思います。そんな中で、どうにかこうにか明日からみんなが夢に向かって頑張っていく背中を押せればいいなと思って、良い音楽、良いエンタメを作っている次第です。“応援してください”というより、応援しています。今日一番の盛り上がりを、この曲で作れたらいいなと思っているんですけど、いいですか？」とメッセージが贈られ、スタートした『Popstar』では、今現在の彼らがそれぞれ映る横に、デビュー当時の姿が並ぶという嬉しい演出が。デビューから8年を迎えた彼らの成長が感じられる、素晴らしいステージングであった。

MCでは、それぞれが今の想い、BLUEへの感謝を伝える。「挫けそうなときもあるけど、BLUEの皆さんの声や熱量に救われるし、皆さんが救ってくれるから救い返そうとぶつかり合える。挫けそうでも自分たちを信じていたら、光が下りてくるものだと最近感じているので、僕らも皆さんにとっての光になれたら。皆さんが1人で戦っているときに、イヤホンやスピーカーからSUPER★DRAGONの音楽を流すだけで、すべて忘れられる存在になりたい」（ジャン）

「このツアーで無限の可能性を見せられたんじゃないでしょうか。まだまだ進化していきますのでよろしくお願いします」（飯島）、「地方で久々に声出し解禁できて嬉しかった。声を出せると一体になっていると実感するので、これからも最高の思い出を作ってほしい」（田中）、「みんなの元気な声が聞けて嬉しかったです。スパドラの夏は目白押しなんで、僕らの走る先を青く照らしてください」（伊藤）、「これからも止まらないんで、一緒に僕たちと歩いてくれたら嬉しいです」（志村）、「僕らと僕らの音楽は、ずっとあなたの味方なんで信じてください」（松村）、「グッズを作るのも一つの僕の可能性。そうやって9人の一つひとつの可能性をくっつけて、これからも突っ走っていきたい」（柴崎）と真剣な表情を見せる。

最後に「みんながいろんな場面で成長して、メンバーが作った曲、歌詞、振り付けをやれると 、常に幸せを更新できている気がします。皆さんの幸せも、僕たちが常に作っていきたい。無限の先を僕たちは作っていきます」と池田が宣言。そして「皆さんの青い光が何より大切で、皆さんはかけがえのない存在です。この先も僕たちは走り抜けていきます。皆さん、ついてこれますか？」と問いかけると大きくあたたかな声援が。

最後に古川が「今年の夏、やべーぞ！　ついてこいよ！」と叫んだ通り、この夏は各種イベントライブに加え、8月にはマレーシアでの初の海外ライブも決定。9月の『DRA FES 2023』まで、スパドラの暑い夏は続いていく。

PHOTOGRAPHER：KENICHI SASAMORI