新曲「モテチェン!」から派生してメンバー個々が明かした日々の「かわいくなるための努力」

――撮影中、橋本さんが恋愛リアリティショーについて熱弁していました。

一同 アハハ(笑)。

橋本桃呼(以下、橋本) 恋愛リアリティショーもですし、韓ドラも大好きで、恋愛モノばかり見てるんです。キュンキュンして、青春を味わってます(笑)。

――(笑)。新曲「モテチェン!」は、恋をしてかわいくなりたいと思った女子が努力を重ねる歌です。恋愛リアリティショーが好きな橋本さんに、この曲のポイントをぜひ解説していただきたくて…。

橋本 テーマにピッタリ(笑)。曲自体は、恋している女の子の話なんです。恋をしてかわいくなりたいけど、恋をただしてるだけじゃかわいくなれなくて、どんどん努力して、かわいくなってあなたを落としてやるぞみたいな。女の子がどんどん垢抜けていく楽曲になっているので、今、垢抜けたいなと思ってる子だったり、誰かを好きで自分を綺麗にしたいかわいくしたいって思ってる方に聴いていただきたい曲ですし、メロディーもかわいい楽曲なのですし。<恋だけじゃ変われない><落ちる準備はしとくこと!>と、決めゼリフっぽい歌詞もあるんです。ぜひ聴きながら、決めゼリフを思い浮かべながら、自己肯定感を上げてほしい曲です。

――みなさんもリアルで個々にかわいくなるための努力を重ねていると思います。

橋本 メイクはすごく研究します。メンバーがすごくかわいいので、かわいい人を見てると自分も「ヤバい。かわいくならなきゃ」と思うじゃないですか。だから、かわいいメイクとか取り入れたり、ファンの方の前に出るときはちょっとぶりっ子してます(笑)。

――(笑)。見習っているメンバーは?

橋本 (日向端と春野と目を合わせて)松本ももなだよね。かわいいを極めている人ですし、みんなでももなのメイクをマネしています。まつ毛がバチバチのメンバーが多いんですけど、ももなが付けていた部分つけまつ毛が「かわいいね」となって浸透したので、ももな発信は多いです。

日向端ひな(以下、日向端) アイドルの職業に就いてからかわいい子をたくさん見習っていますし、美容にお金をかけるようになりました。顔のマッサージ機を奮発して買って、自分に合ったメイクができるようにパーソナルカラー診断も行って「イエベ春」だと分かったんです。かわいくなるための投資をして、自分のカラーに合うアイシャドウが一発で分かるようになったので、節約にもなりました(笑)。

春野莉々(以下、春野) メンバーから学ぶことも多いし、美容系のYouTube動画もよく見てるんです。自然と美意識や自己肯定感が上がって、メイクがはかどりますし、動画から「今日はちょっとココを変えてみよう」と発想も得ています。ラメのアイシャドウは実際に取り入れて、テレビ出演で目元がキラキラしていたとメンバーが褒めてくれました。

――それぞれの頑張りは、やはりあるんですね。さて、新曲の魅力として、ヴォーカルでの手ごたえはいかがでしょう?

橋本 最初はシンプルにかわいいらしい曲だと思って、でも、歌詞を見ながら聴きこむうちにかわいいだけではなく、努力してる女の子の決意もすごく表されている曲だと印象が変わりました。

日向端 <あーもぐもぐもぐ食欲沼>のように印象的なメロディーがあって、一度聴いたら歌えるほどのインパクトは「さすが、HoneyWorksさんだな」と感動しました。歌い方も教えてもらって、最初の噂話をするセリフのパートは、めっちゃ女の子っぽかったです。

春野 コソコソした噂話を表現するために、レコーディングでは吐息のようなウイスパーボイスを重ねて収録したんです。初めて聴いたときはハッピーにかわいく歌うと思っていたんですけど、イメージとは違い、内面のかわいさを出すためにおしとやかに歌うとHoneyWorksさんから提案いただき、心の声を歌声で表現できました。私たちの曲「可愛くてごめん」のように王道のかわいさを前面に出さなかったので、難しかったです。でも、新たな歌い方にチャレンジできたのがうれしくて、楽しめました。

――サビ以外の振り付けは、キャプテンの籾山ひめりさんが担当したそうですね。

橋本 メンバーが振り付けするとは思ってなかったし、ひめりが振り付けすると聞いてビックリしました。過去に、カバー曲を披露して、ひめりが振り付けと構成を考えたライブがあって「めっちゃ才能あるね」と、メンバーみんなで話していたんです。でも、新曲の形で叶うとは思っていなかったのでうれしかったし、ひめりも曲を一生懸命に研究して振り付けを考えてくれたので、絶対にバズらせたいです。

日向端 私たちを近くで見ているから、振り付けにメンバーの個性が反映されているんです。例えば、グループで“破壊王”のあだ名があるすうちゃん(涼海すう)ちゃんのパート<いや、難題!>は、“破壊王”っぽい振り付けになっていて。舞台裏のメンバーが表現されているので、感動しました。

橋本 メンバーの“効き顔”も気にしてくれて、上手に構成してくれたのでありがたい(笑)。

春野 (笑)。<恋を知った世界>のパートでは(過去曲の)「恋を知った世界」の振り付けが入っているし、ひなたま(日向端)は「私は怪物」でのピアノを弾く振り付けを新曲でも取り入れていて、いつかの曲でやっていた振り付けがちょこちょこ組み込まれているんです。ひめちゃんが時間をかけて、一生懸命に作ってくれたのが伝わりました。メンバーだけの振り入れも、新鮮でした。

橋本 先生がいらっしゃらず、みんな“ひめり先生”と呼んでいました(笑)。