コンプレックスを活かして“弱さを抱える人たちのアイコン”になれたら
――グループには「コンプレックス」というコンセプトがありますが、JOSHさんは?
JOSH 他人から「何を思われているか」「何をされるのか」という恐怖が、常にあります。一対一であれば問題ないんですけど、集団が相手になると怖いです。正直、グループでインタビューを受けるときも、自分が発言しているときも聴いているメンバーは何を思っているのかと考えてしまいます。
――怖さを抱えながらも、スカウトにより加入を決めた経緯は?
JOSH 芸能界へ入れば、周囲の見る目が変わるのではないかと期待したんです。学生時代に理解されないことも多かったし、自分の自信に繋がるかなと思って。それに昔、別の事務所からスカウトされたとき、親が「面倒を見れない」として断った経験もあったし、周囲から「モデルやってるの?」と言われて「やってないです」と延々と答える生活もしていたので、いつか機会があったらと思っていた中で声をかけていただいたから、加入を決めました。
――グループ加入後、自身の変化はありましたか?
JOSH 環境になじんできて、だんだん楽しくなってきました。加入した当初はたがいの過去も、何を持っているのかも知らない状態だったので、ギスギスしたときもあったんです。そんななか、MV撮影に向けて受けた演技レッスンは転機だったかもしれません。自分の内面を深堀りするために、6人それぞれが過去をぶちまけるレッスンがあったんですよ。僕は、いじめを受けた当時の詳細を赤裸々に語って。グループの空気感もそこからまろやかになったし、メンバーとの距離もグッと縮まりました。
――最後に、この先の目標も教えてください。
JOSH 異なるコンプレックスを抱える6人がそれぞれ“弱さを抱える人たちのアイコン”として、活躍するのがグループの目指すべき道で。どうすれば伝えられるかは僕自身ではまだ悩んでいますけど、ライブでは様々な属性のお客さんたちを集めるのが理想だから、カオスな雰囲気をかもし出すグループを作っていきたいです。
ODDLORE Special interview(全7回)
ODDLORE YUI「男性として求められる要素では勝てないので、振り切って中性的に振る舞おうと切り替えた」INTERVIEW
ODDLORE 「コンプレックスやトラウマをポジティブに変えて”これがODDLOREなんだ”と打ち出せるように」INTERVIEW
ODDLORE
“俺は俺のままで最高だ。なんて、いつか本気で言ってみたい”。ひとりと繋がる、音楽的私小説 ODDLORE(オッドロア)。見た目、性格、家庭環境、学歴、出自、性など異なるコンプレックスを抱えたKOYA、RION、RYUICHIRO、RIKITO、JOSH、YUIの6名がスカウトによって集められ結成。音楽・MV・ドキュメンタリーなど、発表したその作品すべてが〝音楽的私小説〟として描かれ、私小説で綴られるメンバーそれぞれの想いがリスナーひとりひとりの心にも寄り添い、リンクしていく新感覚のボーイズグループ。2022年2月、EVIL LINE RECORDSよりデビュー。2023年8月16日にはメジャー1st ALBUMのリリース。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANKO