撮影前日の深夜までスタイリングを組んでいた
ーーそういったロックの要素は、どのように表現したのでしょうか?
古川 ウィンドブレーカーや、C.P. Companyの服のようなちょっとテックっぽいアイテムの中に、(グランジなどのような)チェックのアイテムや迷彩ものを混ぜたりなど、パンクやロックっぽい要素をミックスさせている点です。それは、オーダーの時からイメージしていました。SUPER★DRAGONはミクスチャーユニットを名乗っているので、そういったミックス感もマッチすると思うんです。やっぱり他のグループにはない要素を取り入れていきたいし、特にロックっぽい要素は入れたいなといつも頭の片隅で思っています。僕自体も、パンクの精神性とかファッションとかがすごく好きなんですよ。Machine Gun KellyやAvril_Lavigneとか、ちょっとリバイバル的なものとか。そのような雰囲気を、今回の楽曲でも表現できたかなと思っています。あと、挑戦では無いですが、サッカーシャツなどを着せている点も良かったなって。
ーー衣装の裏には隠れたこだわりが詰まっているんですね! 古川さんの感覚もそうですが、それをきちんと組み上げてくれるスタイリストさんも重要ですね。
古川 CIRCLE HERITAGEというブランドのデザイナーで、Syunkiという友達に担当してもらっています。SUPER★DRAGONの衣装では3回くらい一緒に仕事をしているのかな。ほぼ同世代で、プライベートで知り合ってから仕事をするようになりました。ストリートとか音楽とかカルチャーとかのあらゆるシーンに詳しくて、(トレンドなど)今の世界の流れもわかっているので、例えば「ここはOAKLEYのアイテムを入れる方が良いんじゃないか」とか「アンブロとか逆に良いですよ」とか、色々な意見をくれるんです。そういう要素も取り入れられたのは面白かったです。
ーー実際に古川さんが衣装を借りに行くこともあるんですか?
古川 あまり無いんですが、2023年3月1日にリリースした『mirror』というアルバムの衣装は、買付から参加して、アーティスト写真撮影日の前日深夜までSyunkiとスタイリングを考えていました。フィッティングである程度アイテムは決まってはいたのですが、そこからこれが足りないなとかもあって、最後まで試行錯誤しました。