志村玲於「全員同じ衣装でも、それぞれの個性が出ていた」

ーーここからはメンバー志村玲於さんにも加わってもらい、お話を伺っていきます。まずは今回の衣装の感想を教えてください。

志村 めちゃくちゃ良いですね。衣装ってスタイリストによっていろいろ特徴がありますが、毅の場合は、メンバーの好みや見せ方をわかってくれているし、一歩引いて見たときの全体のバランスが良くてすごくハマっている。やっぱり自分が好きな服を着せてもらえると、テンションが上がります。活動していても楽しいですね。

ーー今回の衣装の中で、印象的なアイテムはありましたか?

志村 今回の衣装のようなコーディネートは、あまりトライしてこなかったものですが、僕はミリタリー系のパンツが好きだし、アンダーカバーのTシャツとか自分が好きなブランドやアイテムを、しっかり落とし込んでくれていて毅に感謝しています。

ーー過去の古川さんのスタイリングで、志村さんの記憶に残っているスタイルはありますか?

志村 パシフィコ横浜での『Persona』で着た黒のスーツです。全員スーツで統一していたのですが、そういう時って、見方によっては結構平坦になることがあります。でも毅がスタイリングしてくれた黒のスーツは、全員同じ衣装ではあるんですが、それぞれの個性がしっかり出ていたんです。そういうところがちゃんと見えたのが、すごく面白かったですね。

古川 タイトなスーツをみんなで着るというのも、エディ・スリマン(現セリーヌ、元サンローラン、元ディオール・オムのデザイナー)から着想を得て、そういった雰囲気ができたらと思ったんです。割とスッとしている服の方が日本人は格好良く見えるというか。どうしてもポテッとなっちゃう服の方が結構難しいと思うんです。

志村 あと、演者が衣装をやる利点として登場の美学というか、パッと見た時にインパクトがあって欲しいという思いを共有できること。そういう部分も含めて、毅ならではの衣装だったなと思います。

『Persona』黒スーツ衣装