2024年は自分の好きなことを追求していく | peanut butters 「音楽を作り続けていると、キャッチーじゃないと飽きてしまう」 INTERVIEW

2024年は自分の好きなことを追求していく

――ライブをやるようになって曲作りに変化はありましたか？

peanut butters　そうですね。2022年8月にリリースした『E-Peanut』というEPはレッチリを意識して、自分でもハマったかなと思ったんですが、2023年4月にリリースした『ロンリーメイビー』というEPはライブを想定して曲を書いて。でもライブで再現するのは難しかったですね。

――『peanut butters II』は今お話しに出た『E-Peanut』と『ロンリーメイビー』の2作と2023年7月にリリースしたデジタルシングル「Girl Is a Hard Rocker」の計9曲に加えて、ファーストアルバム『peanut butters』にも収録されているセルフタイトルのナンバー「Peanut butter 2021」のリアレンジ曲と、新曲3曲の計13曲が収録されています。どのように曲順を考えたのでしょうか。

peanut butters　前半の５曲目までは誰もが聴きやすい曲を並べようということで、EPでリード曲的な位置に置いた曲を中心に構成して、そこからアルバム用に書いた曲を並べていきました。全体的に派手な内容になったので、前半のほうにリード曲の「不安時間」を置くと地味かなと思って、それで10曲目にしました。

――「不安時間」は宅録時代を彷彿とさせるような初期衝動に満ちた曲ですね。

peanut butters　バンドサウンドを意識したライブ映えのする曲というテーマを決めてEPを作っていたんですが、もともと自分の好きなタイプの曲も入れたいなということで作りました。

――どの曲もキャッチ―で耳に残ります。

peanut butters　ずっと音楽を作り続けていると、キャッチーじゃないと飽きてしまうところがあって、最終的に聴きやすい曲だけが残っているんです。

――レコーディングメンバーを教えてください。

peanut butters　ギターは、先ほどお話したバンドメンバー募集のときに来てくれたPanorama Panama Townの浪越康平さん。長い付き合いなので、僕の音楽性を理解してくれています。ベースのレンジさんは友達なんですが、僕が不得意というのもあって、いつもベースとドラムの打ち込みを手伝ってもらっていて。１曲目の「Girl Is a Hard Rocker」と12曲目の「Peanut butter 2023 GIGA MAX」ではアレンジもやってもらいました。ドラムはミズグチハルキさん、髙石晃太郎さんのお二方に叩いてもらいました。

――現在、サポートボーカルを募集しています。2022年からサポートボーカルを務めていて、今回のアルバムにも参加している穂ノ佳さんとのコラボレーションは今回が最後になるのでしょうか。

peanut butters　穂ノ佳さんもソロで活動をしていて、メジャーデビューに伴い並行しての活動が難しくなったため、2024年は新しいサポートボーカルを探しています。

――2024年はどんな活動を考えていますか。

peanut butters　この２年間はライブを意識して曲作りに取り組んできましたが、2024年は自分の好きなことを追求していこうと思っています。

PHOTOGRAPHER：TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER：TAKAHIRO IGUCHI