キュートに、そして切なく…表現力の高さに唸る
MCでは新曲「Doubt」について紹介。この日のために作詞したという楽曲で「怒りというか、悲しみというか、そんな感情を歌詞にしています。みんなが傷ついた時に“一人じゃないよ”と思ってもらえる様に作らせてもらいました。」とコメント。現時点ではリリースの予定は無く、本公演限定であることも伝えられた。
「『Talk With Me』というタイトルにしているので、トークでも歌でもみんなとお話出来たら良いなと思います。」と笑顔を見せる。「続いてはクリスマスソングを交えながらライブをしていきたいのですが、クリスマスだって悲しい時もある、色々なクリスマスがあると思います。人の数だけ気持ちが広がっているんだな、そんなことを考えて選曲させていただきました。」と話し、会場にサイリウムOFFをうながした。
オルゴールの音が流れる中、センターステージの周りには雪の様なシャボン玉が舞う。グリーンを基調としたライトが幻想的な美しさを見せる中、辛島美登里の「サイレント・イブ」をしっとりと歌い上げる。メインステージで演奏されるパーカッションの音とやりとりをする様に歌う「わかってるのに」での切ない表情も印象的だった。
ステージ上にスモークが立ち込め、雲を演出すると、ダンサーが空色のカーテンを持って舞い踊る中、「空のカーテン」が始まり、ピアノ伴奏のみのアレンジで優しい声を響かせた。前日の「ももいろクリスマス2023 PLAYERS」でも披露された「空のカーテン」だが、同じ楽曲でも表情が全く異なり、ももいろクローバーZ、百田夏菜子の表現力の高さに驚かされる。
その後のMCでは「わかってるのに」について、「これはナオト・インティライミさんが楽曲提供してくれたのですが、“わかってるから”って私の口癖らしいんですよね。この曲が出来てから言わないようにしています(笑)。」と百田。次曲については「みんなで踊りたいな〜と思って『ukiukihuman!」』をいう曲を作りました!」と発表。12名のウキウキダンサーズも登場し、ノリノリでパフォーマンス。掛け声に合わせて、観客と一緒に踊るパートが設けられ、その習得の速さに「ナイス!」と笑顔を見せる百田。最後は会場一体となって“ウキウキポーズ”をバッチリと決めてみせた。
「ありがとう…夢の中まで来てくれて…」という、可愛さ全開のセリフでスタートした「ヘンな期待しちゃ駄目だよ…?♡」。清竜人が提供した佐々木彩夏withももメイツの楽曲を百田夏菜子バージョンでキュートに届けた。バンドの軽快な伴奏に乗りながらアイドル全開の魅力を振りまくと、会場はハートいっぱいに包まれた。「目が覚めても…きっと…あなたのこと…」とセリフを残しステージを後にした百田。
スクリーンに映し出された時計の針が逆回転し始め、時が戻っていく。デビュー当時から1年ごとに百田の映像や過去の自己紹介、ライブ映像が流れる。時計の針が現在に戻り鐘が鳴ると、グリーンを基調とした大きなリボンが印象的なドレス姿の百田が登場。ピアノパフォーマンスのインスト曲「Kanako’s プライド」を力強く演奏し「ここからはピアノを弾きながらお届けしたいと思います。」と話した。続けて「明日があるから明日またがんばろうという考え方もあるし、今日が最後かもしれないから後悔のないように生きようという考え方もあるじゃない?私は『今日が最後だったら』と考えて後悔しないようにしていて。次の曲は『今日が最後だったらとお世話になっている方に何を伝えたいかなと想像して歌詞を書きました。」と語り、新曲「今日の君へ」を弾き語りで披露し想いを届けた。