リアルタイムでテレビ番組を見て、次の日に学校で友達と話していた最後の世代

――十代の頃、お二人が熱中していたバラエティ番組は何ですか?

岡山 「爆笑レッドシアター」の前身で「THE THREE THEATER」というバラエティがあって、その中でも「シチュエーションシアター」という、一つのシチュエーションという縛りの中で、それぞれのコンビがネタを考えるコーナーが好きでした。あとは「いきなり!黄金伝説。」、「笑う犬」、「はねるのトびら」とかめっちゃ見てました。

仲野 僕も「笑う犬」、「はねるのトびら」は大好きでした。あとは「あいのり」。

岡山 恋愛観察バラエティーだ(笑)。

仲野 ラブワゴンに憧れていました(笑)。

――好きな番組が近いんですね。

仲野 僕や天音って、リアルタイムでテレビ番組を見て、次の日に学校で友達と話していた最後の世代じゃないですかね。

――オフはどう過ごすことが多いですか。

岡山 一人行動はいつでもできるので、休日はなるべく友達と会って、サイクリングだったり、富士サファリパークだったり、いろんなところに行きます。こないだも、よみうりランドに行きました。

仲野 めっちゃアクティブだ。僕も友達と会うことが多いんですけど、一人の時間も好きで。サウナに行ったり、カレーを食べに行ったり、ラーメン屋の行列に並んだり。食べるのが好きなので、スタンプラリーみたいに安くて美味い店を探して、一人で行くことも多いです。

――最後に今年チャレンジしたいことをお聞かせください。

仲野 もっともっと人に会って、フットワークを軽くしたいなと。

岡山 今も十分軽いのに!

仲野 身軽な大人になりたいんです。人それぞれだとは思うんですけど、どうしても年齢とともに動かなくなっていくじゃないですか。だから、いろんなところに行って、いろんなものを見て、いろんな刺激を受けたほうがいいなと思って、誰かに呼ばれたら、すぐに行くようにしています。

岡山 僕は旅行ですね。泊まりだと準備というか、計画性が必要じゃないですか。それが、なかなかできなくて。特に国外は、大人になってから仕事でも行ったことがないので、海外旅行に行きたいですね。去年、太賀くんがアラスカに行ったのが羨ましくて。

仲野 YouTubeチャンネルの企画で、3泊4日でアラスカの80キロのトレイルロードを歩いたんですよ。

岡山 太賀くんを始め、いろんな場所に行ってる人の話を聞いて、夢ばかり膨らんでいるので、今年は口だけじゃなく実際に行きたいです。

仲野 「明日、韓国行こうぜ?」みたいなノリで行けばいいんじゃない。

岡山 それ、めっちゃ楽しそうですね。明日でもやろうかな(笑)。

仲野 休みだったら全然あり。韓国なら2時間で行けちゃうから。近場だと台湾も最高だし。

岡山 いいですね。ただ、アラスカは特殊過ぎて初心者には敷居が高いけど、ぶち込む系の旅行がしたいな。自分自身を未知の世界にぶち込むっていうのに憧れるんですよね。

Information

『笑いのカイブツ』
テアトル新宿ほか全国大ヒット上映中!

岡山天音
片岡礼子 松本穂香
前原滉 板橋駿谷 淡梨 前田旺志郎 管勇毅 松角洋平
菅田将暉 仲野太賀

監督:滝本憲吾
原作:ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』(文春文庫)
脚本:滝本憲吾 足立紳 山口智之 成宏基

大阪。何をするにも不器用で人間関係も不得意な16歳のツチヤタカユキ(岡山天音)の生きがいは、「レジェンド」になるためにテレビの大喜利番組にネタを投稿すること。狂ったように毎日ネタを考え続けて6年——。自作のネタ100本を携えて訪れたお笑い劇場で、その才能が認められ、念願叶って作家見習いになる。しかし、笑いだけを追求し、他者と交わらずに常識から逸脱した行動をとり続けるツチヤは周囲から理解されず、志半ばで劇場を去ることに。自暴自棄になりながらも笑いを諦め切れずに、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職人”として再起をかけると、次第に注目を集め、尊敬する芸人・西寺(仲野太賀)から声が掛かる。ツチヤは構成作家を目指し、上京を決意するが——。

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岡山天音

1994年6月17日生まれ、東京都出身。2009年、NHK「中学生日記」にて俳優デビュー。2017年公開『ポエトリーエンジェル』(飯塚俊光監督)で第32回高崎映画祭最優秀新進男優賞、2018年公開『愛の病』(吉田浩太監督)でASIAN FILM FESTIVAL最優秀男優賞を受賞。主な出演作に、『新聞記者』(19/藤井道人監督)、『王様になれ』(19/オクイシュージ監督)、『青くて痛くて脆い』(20/狩山俊輔監督)、『FUNNY BUNNY』(21/飯塚健監督)、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22/佐藤信介監督)、『さかなのこ』(22/沖田修一監督)、『沈黙のパレード』(22/西谷弘監督)、『あの娘は知らない』(22/井樫彩監督)、『BLUE GIANT』(23/立川譲監督)、『キングダム 運命の炎』(23/佐藤信介監督)、『ある閉ざされた雪の山荘で』(24/飯塚健監督)など。

仲野太賀

1993年2月7日生まれ、東京都出身。2006年に俳優デビュー。『すばらしき世界』(21/西川美和監督)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞などを受賞。その他の主な出演作は『南瓜とマヨネーズ』(17/冨永昌敬監督)、『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(18/御法川修監督)、『タロウのバカ』(19/大森立嗣監督)、『静かな雨』(20/中川龍太郎監督)、『泣く子はいねぇが』(20/佐藤快磨監督)、『生きちゃった』(20/石井裕也監督)、『あの頃。』(21/今泉力哉監督)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23年10月/水田伸生監督)など。待機作に『熱のあとに。』(24年2月/山本英監督)がある。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,STYLIST:岡山天音/HARUKI OKAMURA、仲野太賀/DAI ISHII,HAIR&MAKE:岡山天音/AMANO、仲野太賀/MASAKI TAKAHASHI