向き合い続けるコンプレックスで「自分を責めなくても」と悟った
――ここからは、キャリアのお話を。まず、幼い頃の思いから伺いたいです。
しゅん 小学校時代は、休み時間に絵を描いていました。かわいいものが好きで、お祭りの屋台で売っていた宝石のおもちゃ、キレイなパワーストーンを見るのも好きでした。妹のさくらとはケンカもよくして、乱暴な兄妹だったと思います(笑)。
――楽しさもあった一方では、小学5年生で「重度の円形脱毛症」を発症。コンプレックスだったと明かしています。
しゅん 今も症状は続いていて、向き合っています。一番ひどかったのは中学3年生から高校2年生にかけてで、大学時代に改善されたかと思いきや、2023年に再発しました。医師からは「生まれ持っての要因もあるし悩まず、気軽に考えた方がいい」と助言をいただいて、今は落ち着いてますけど、明日また発症するかもしれないし、将来的に向き合っていく覚悟はあります。
――TikTokやYouTubeでは自身の体験も伝えていて、思春期の当時は葛藤もあったのかと思います。
しゅん 友達との時間や海やプールを楽しめなかったり。再発したときは、風が吹くと髪の毛がめくれてしまうので黒目のファンデーションで隠したり。自分なりに「治った」と思い込める時期もありますけど、受け入れながらも正直、気持ちは沈みます。
――動画で赤裸々に明かしていくことで向き合い方も変わったのでしょうか?
しゅん 将来的にずっと付き合っていくものだと思うし、僕は受け入れようと決めました。発症して落ち込んでも、自分を責めなくてもいいと悟ったんです。ウィッグのような解決法もありますし、吹っ切れました。動画で発信しているのは、同じ悩みを持っている方々に僕のマインドを伝えたいから。「元気をもらいました」「戦おうと思いました」と反響をいただきますし、誰かの支えとなるために今後もアウトプットしていきたいです。