7期生加入で決意を新たに。5期生の竹本くるみ「メンバー同士で助け合いながらまた一歩」を

ステージではメンバーの組み合わせ、表情も多彩に「昔の彼氏のお兄ちゃんとつき合うということ」や「黄昏のタンデム」を披露。「君とどこかへ行きたい」の冒頭では、共に5期生の石橋颯と竹本くるみによる“いぶくる”コンビがアカペラで歌声を繋いだ。

7期生をのぞく参加メンバー全員で披露した「大人列車」では、熱気ある観客のコールによって場内が揺れた。MCでは7期生の加入によって、グループで初の後輩ができた6期生が加入当時を回想。仲むつまじく語り合うステージを前に、客席が笑いに包まれた。

代わる代わるのメンバーで「待ちやがれ!」「おしゃべりジュークボックス」を披露。雨空の下を連想させる衣装で傘を手にした5期生は「真っ赤なアンプレラ」をシリアスに歌い上げ、メンバーの衣装や演出も多彩に「私はブルーベリーパイ」「UFO募集中」「Make noise」を続けてパフォーマンスした。

MCではメンバーがステージの感想をつぶやき、会場のファンから寄せられたアンケートをたよりにした質問コーナーでは、和気あいあいとした空気の中で会場に笑い声が響いた。

本編は終盤を迎え、再び登場した7期生は「Chain of love」で16人揃っての可憐な歌声を届け、曲中では、軽やかな“馬跳び”も披露。続いて、6期生は「生きがい」の弾むパフォーマンスで観客を魅了した。

メンバーも様々な「早送りカレンダー」では会場の各所にメンバーが登場し、手にしたカラーボールを投げて観客とコミュニケーションを図った。7期生をのぞく参加メンバー全員で「突然 Do love me!」や「ビーサンはなぜなくなるのか?」を披露し、「さくらんぼを結べるか?」では、5月11日に卒業した堺萌香が「ありがとうございました!」と感謝。自身の名前を叫ぶ観客のコールを浴びた堺は、メンバーと目を合わせながら絆を確かめ合い、最後は「僕たちは裏切った」で本編を締めくくった。

アンコールを待つ客席では「HKT!」「48!」コールが、繰り返される。観客の熱意ある声援を受けて、メンバーが登場。バケツを手にしたパフォーマンスがユニークな「バケツを被れ!」では、7期生をのぞく参加メンバー全員がほがらかな笑顔を浮かべ、アッパーチューンの「最高かよ」で、客席の歓声で会場全体が強く揺れた。

MCでは、メンバーが感想を吐露。グループで初の後輩ができた6期生の渋井美奈は「ドキドキワクワクしていたんですけど。(7期生が)本当にかわいくて、かわいくて、かわいいので。しっかりした先輩になれるようにこれからも精一杯頑張ります」と意気込み、5期生の竹本くるみは卒業した先輩の役割を任される機会も増えた環境で「うれしい反面、自分ちゃんとできているのかなと思っている子もたくさんいると思うんですけど、メンバー同士で助け合いながらまた一歩、ステージを進んでいきたいなと思います」と宣言した。

4月にグループ卒業を発表した松岡は、9月28日に福岡・福岡サンパレス ホテル&ホールで行われる卒業コンサートの日程を発表。周囲への感謝を口にした松岡は「スタッフさんもメンバーも、ファンのみなさんも『楽しかったー!』と思えるようなコンサートになるように精一杯頑張ります!」と意気込み、ステージでは思いがこみ上げ涙するメンバーの姿もあった。

曲中で7期生も合流し、グループが笑顔で一致団結した「HKT48ファミリー」でアンコールは終了。会場の熱気は冷めやらず、ダブルアンコールでは「メロンジュース」で客席との一体感を高め、節目となる公演は大団円を迎えた。

HKT48

AKB48、SKE48、NMB48に続いて結成、2011年10月に埼玉・西武ドームで開催のAKB48 全国握手会でお披露目されたAKB48の姉妹グループ。活動拠点は福岡県福岡市で、常設劇場は福岡PayPayドームを眺める同市内のエンタメ施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」内のHKT48劇場。2024年5月現在、チームHのキャプテンを4期生の豊永阿紀、チームKIVのキャプテンをドラフト2期生の松岡はなが務める。

REPORTER:SYUHEI KANEKO,PHOTO:Mercury