ユニット曲2曲の初披露というサプライズを経て、後半戦はさらに怒涛のセトリ

続いて、後半戦最初のブロックは、咲良と坂本の2人がステージに登場し、“はなおん♪”という名のユニットで、新曲「CABRIOLET」を初披露。咲良のキラキラとしたボーカルと坂本のラップが映える、いわゆる“チル”なパーティーチューン。初披露となったのだが、タフ民もサビでペンライトを左右に振って盛り上げてゆく。そして、続いては、秋本と大黒が“冷めたポテトの復活方法”というユニット名で「きっと神回クライマックス♡」という曲を披露。クールな「CABRIOLET」からは一転、アニメ好きの2人にぴったりな王道アイドルソングといった楽曲に。こちらももちろん初披露だったのだが、途中でコールも加わり、タフ民の対応力の高さが垣間見られた瞬間でもあった。

ちなみに、「CABRIOLET」の歌唱中、モニターには咲良と坂本が地元・愛知県の247号線をオープンカーに乗ってドライブする様子が描かれたMUSIC VIDEOが映し出されていた。この曲は、ライブ直後から、TEAM SHACHIの公式YouTubeチャンネルでも公開されている。もう1曲のユニット曲「きっと神回クライマックス♡」も含め、今後の配信やリリースなどの情報発信を楽しみにチェックしていて欲しい。

そんなユニット曲2曲の初披露というサプライズを経て、後半戦はさらに怒涛のセトリが組まれていた。まずは、ブラス民と共に「Rocket Queen feat. MCU」をパフォーマンス。肘を前に突き出して回すサビのダンスでお馴染み、真似して踊るタフ民の姿も見られた。そして、最新EPより「のんあるすいけん feat.炒飯」へ。最近のリリースイベントやアイドルフェスでもほぼ毎回披露している新たなライブ定番曲。イントロや間奏部分での<あい あい>というタフ民のコールも映える1曲だ。最後の秋本がパラパラ炒飯を作るダンス、そして、それを見守る他のメンバー3人とタフ民…という構図も何ともほっこりするシーンとして定着しつつある。

そして、いよいよ祭りもクライマックスといった感じで、最後のブロックへと突入すると、秋本の「一緒にエンジョイしてくれますか?」という煽りから「エンジョイ人生」でスタート。モニターにリハーサル映像が映し出される中、メンバーそれぞれが放水銃や水鉄砲を持ち、客席を移動しながらのパフォーマンスしていく。まさに「水かけ祭」といった感じの「本祭り」ブロックが始まったと感じさせると、タオル曲「JOINT」へ。ワーナーミュージック・ジャパンunBORDEのレーベル所属期の先輩、RIP SLYMEのカバーということで、メンバーそれぞれのラップも心地良く響き、何度も水しぶきが上がる中、一斉に回されるタオルの景色は圧巻だった。さらに、次の曲でも圧巻の光景は続く。坂本が「水を撒いた後は、サビで大きなアサガオを咲かせてね」と語ると人気曲「アサガオ」へ。坂本が振り付けたダンスをタフ民も一緒に踊り、会場にさらなる一体感が生まれていく。モニターに映し出された4色のペンライトは、まさに4色のアサガオ。夏の夕暮れに野外で聴く大黒の落ちサビには、蝉の鳴き声という自然の演出も加わり、松隈ケンタによるメロディがさらに美しく、そして、儚くも感じられた。