初めてのドラマ撮影で自然とお芝居に飛び込めたように思う

――上京後の生活はいかがでしたか。

宗像 ガラッと環境が変わって、あまりにも変わり過ぎて追いつけない自分もいて、食らいつくことに必死でした。

――最初から明確にお芝居をやっていきたいという気持ちだったんですか。

宗像 そこまで明確ではなかったんですが、事務所に入った直後に、ドラマに出させていただいたんです。何も知らない状態で現場に出て、いろんなものを見たら、とにかく刺激がすごくて。全てが初めてのことで分からないことばかりだったんですが、早い段階で先輩方のお芝居を見られたのは貴重な経験でした。

――初めてのお芝居に戸惑いはなかったのでしょうか。

宗像 上手くできたと言う訳ではありませんが、自然とお芝居に飛び込めたように思います。まだまだ僕は経験が少ないので、とにかく自分にできることを全力でやろうという気持ちで今も取り組んでいます。

――現場以外で、お芝居について学ぶ場はあるんですか。

宗像 月に1、2回、事務所のワークショップにも参加しています。現時点での実力が分かる場というか。普段、自分の成長を実感することが少ないので、ワークショップは勉強になります。

――MVにも多数出演しています。

宗像 言葉ではなく、動きや表情一つで表現するMVは、普段のお芝居にも活きています。もともとMVを観るのが好きだったんですが、自分が出る側になると、また違った面白さがあります。

――ご自身の出演した作品は冷静に観ることができますか?

宗像 駄目な部分ばかりが見えてくるので、いまだに抵抗があります(笑)。ただ反省点を見つけることも大事なので。

――東京での暮らしには慣れましたか?

宗像 上京して2年経ったんですが、あまり慣れていないです。人が多いからなのか、ただ歩いているだけで疲れることもあります。出身が会津若松市という穏やかな場所なので、戻りたいなと思うこともあります。

――今も地元の友達と会うことはあるんですか。

宗像 上京している友達もいるので、定期的に会っていますし、僕の活動を応援してくれています。よく「テレビの中に映るってすごいよな。不思議な気持ちだ」と言ってくれるんですが、特別扱いせずに昔と変わらず接してくれるので、僕も気を張らなくていいですし、一緒にいて居心地が良いです。

――オフの日はどう過ごすことが多いですか。

宗像 最近は体作りをするようにしていて、暇があれば自宅で筋トレをするように意識しています。あと休みの日でもお芝居のことを考えることが多いので、ドラマや映画を観る時間が増えました。以前とは観方も変わって、自分だったらどう演じるんだろうと考えながら観ることが多いです。ただ家にこもりきりではなく、人と会うことも習慣付けています。役者は話すのもお仕事なので、人と会わない日が続くと会話が硬くなっちゃうなと思って、コミュニケーションを大事にしています。