歌を志すきっかけとなった親友の存在
――早速ですが、前半はシンガーソングライターSoala誕生までのストーリーを聞かせてください。まず、幼い頃はどんな女の子でしたか？
Soala 兄がいたので、男子と一緒にドッジボールをして遊ぶような溌溂とした女の子でした。
――その頃から人前に立ったり、目立ったりすることは好きでしたか？
Soala 体育祭などではクラスの応援団長みたいな事をしていました。応援団長みたいなことをやったりはしていました。お笑い担当的な、そんな立ち位置だったのかなと思います。
――小さい頃から音楽は好きだったのですか？
Soala 家族全員カラオケが大好きなので、親戚が集まった時には、みんなでカラオケに行くような機会はたくさんありました。
――カラオケの選曲では、当時の流行りの音楽は聴いていましたか？
Soala そうですね。TVの音楽番組でAAAさんを見て、歌って踊れるアーティストさんってかっこいいなと思って、見よう見まねでダンスをやってみたりもしました。AAAさんは小学生の頃＜からの＞の憧れの存在で、当時はファンクラブにも入っていました。
――そこから、ご自身でも音楽始めようと思ったきっかけは何でしたか？
Soala 小学生の時に親友がいたんですけど、その子が何でも比べたがる子で…。どっちが足が細いとか、足が速いとか、顔が小さいとか（笑）。それで、何かその子に勝るものが欲しいなと思った時に、カラオケの点数なら勝てるかもしれないと思って、母に相談したんです。そうしたら、知り合いがボーカル教室をやっているから行ってみたら？という話になって、そこから習い事としての歌が始まりました。だから、最初は歌手になりたくてボーカルレッスンを受けに行ったわけではなく、親友に歌で勝ちたくて通い始めたんですけど、発表会など人前で歌った時に、自分の歌で涙を流してくれたり、笑顔になってくれたりする人の姿を見て、歌で人の心を動かせるって素敵なことだなと思って、そこからだんだん歌手になりたいという思いが芽生えてきて今に至る…といった感じです。
――Soalaさんの歌を聴いた親友の反応はどうだったのですか？
Soala 小学生の頃、実はその子とは絶交もしかけた程の仲だったのですが、文化祭で私が歌った時に、その子が泣いてくれて、ちゃんと認めてくれたというか…。そこからはまた仲良く喋るようにもなりましたし、最近全然会えていないんですけど、今でもたまに連絡を取り合ったりしています。
――その親友がいたから、音楽を志すことができたんですね。素敵なお話です。その頃は、歌だけでなく、楽器も習ったりしていたのですか？
Soala 兄がエレクトーンを習っていたので、私も少しだけ習っていたんですけど、すぐにやめてしまって…。中学2年生の頃に、ギターの初心者セットを買ってもらってからは、独学でギターを始めて、コードを覚えて弾いたりしていました。
――独学でも壁にぶち当たらず、すぐに上達できましたか？
Soala 上達は早かった方だと思います。誰もがぶち当たるFのコードで一度手こずりましたけど、ちょっと期間を空けたらFも弾けるようになっていて、そこからは、まだ人様に見せられるような技術ではなかったですけど、コードで曲を作れるくらいにはなっていました。
――ギターが弾けるようになってから、すぐに曲作りを始めたのですか？
Soala 初めてライブに出演した時、1曲だけオリジナル曲があったんですけど、私はカバー曲を歌ったんです。でも、他の方はオリジナル曲を歌っているアーティストさんばかりでしたし、本気でアーティストを目指すならオリジナル曲で勝負できるようにならないと…といったアドバイスをいただいたりもしたので、私もオリジナル曲で勝負したい、オリジナル曲で誰かの心を救いたいと強く思うようになりました。その頃は、まだ家族や友達が観に来てくれるというレベルだったんですけど、他の出演者の方にはもうファンの方がいるような状態だったので、そこでも刺激を受けたというか、その時に意識が変わったのかもしれません。
――当時作った曲は今でも歌っているのでしょうか？
Soala 高校生の頃にギターで作った曲が3曲あるんですけど、当時は路上ライブでも歌っていたので、その3曲は今でも特に思い入れが強いです。そのうちの1曲がSoalaになってからリリースした「顔晴れ」という曲なんですけど、高校時代に作った曲がたくさんの方に愛していただけるような曲になったというのはとても感慨深いことですし、あの時の自分の思いがリスナーの皆さんに伝わったんだと思うとすごく嬉しいです。
