AKB48にいたからこそ、今の自分を探すことができた

――改めて、今回のEP『愛を求めているのに』は矢作さんにとって、どのような作品になりましたか?

矢作 一言で言うならば、“シン・矢作萌夏”という作品になったかなと思います。今までは、自分の中でもずっと模索中だったというか、私だけが歌えることって何だろうと思って、それを探しながら過ごしてきた1年間だったんですけど、今回のEPでは自然とこの5曲が選ばれて、「あぁ、これが私が歌いたかったことなのかもな」と思えるような、本当に自信を持てる作品になったと思っています。とにかく、今はこの曲達をたくさんの人に聴いていただけるように、自分でももっともっと努力していきたいです。

――リリースに向けて、インストアライブなども行われていますが、ライブに臨む気持ちも変わってきたりしていますか?

矢作 私としては、まだまだ不安の方が大きいです。やっぱり、元々の経歴とのギャップもありますし、本当に目の前にいる皆さんが私の歌を聴いてくれているのかなとか考えてしまうこともありました。もちろん、ファンの方に直接会えることでもらえるパワーもあるんですけど、インストアライブも自分探しの場所だったのかなと思っています。去年までは、毎回毎回が修行みたいな感じでしたし、模索しながら歌っていたので、その感じがファンの皆さんに伝わっていないといいなといつも思っていました(笑)。

――とても正直な気持ちが聞けて良かったです。もうすぐライブハウスツアーも始まりますね。インストアライブとはまた違った感覚だと思いますが、どんなライブにしたいですか?

矢作 矢作萌夏の空間をもっと固定化していきたいというか、慣れていってほしいです。関東圏のツアーなので、きっと複数回来てくださる方も多いと思うんですよね。もちろん、各公演ごとに刺激的ではあってほしいんですけど、今の矢作萌夏に慣れて、もっともっと好きになってほしいなと思いますし、これからも矢作萌夏についていきたいと思わせられるようなライブにしたいと思っています。

――ずっと追いかけてくれているファンの方だけではなく、サブスクなどで知って初めて観に来てくれる方も多いと思います。そういう方達にはどのように矢作さんのライブを楽しんでほしいですか?

矢作 私の曲を聴いてどのような捉え方をしたのか?どんなことを感じてライブを観に来てくれたのか?逆に教えてほしいです。そういう方こそ、是非お話をしてみたいです。

――なるほど。これもまた今の矢作さんの素直な気持ちなのかもしれないですね。さて、今年は井上ヨシマサさんの作家デビュー40周年を記念したアニバーサリーアルバムで、矢作さんがAKB48時代にセンターを務めた「サステナブル」をデュエット歌唱して話題になりました。ということで、是非聞かせていただきたいのですが、振り返ってみて、AKB48での活動が今の矢作さんの活動にどのように繋がっていると考えていますか?

矢作 (少し考えてから)AKB48という大きな看板があって、いつでも守ってもらえていたというか、先輩方がたくさんいらっしゃって歴史があるグループだったからこそ、好き放題自由にやらせてもらえていたのかなと思っています。振り返ってみると、本当に当たり前じゃない毎日だったんだなと思いますし、当時はまだ子どもだったので、そのありがたみを分かっていない部分もあったかも知れません。もちろん、いつも感謝の気持ちは伝えていましたけれど、1人になったからこそ分かるというか…。あの時は本当に守られていたからこそ輝けていたんだなとも思っています。でも、私にとってはとても良い経験ですし、AKB48にいたからこそ、今の自分を探せたのかなとも思っていますし、歌が好きだと気付けたと思っているので、本当に最高の時間だったなと感じています。

――とても貴重なお話をありがとうございます。では、最後の質問です。シンガーソングライター矢作萌夏としての今後の夢や目標を教えてください。

矢作 今回のEPは語りかけていたり、テーマが重かったりする曲も多いですが、皆さんの心に少しでも響いてくれたら嬉しいなと思っているので、まずは、何よりも私の曲をたくさんの人に聴いていただきたいと、今はそう思っています。

――どこのステージに立ちたい!といった具体的な目標を描いたりはしていないですか?

矢作 よくインタビューで聞かれるんですけど、あまり(そういう具体的な目標は)描かないタイプです。もちろん、いつかは大きなステージに立てたらいいなとは思いますけど、まだ胸を張って言える自信がないので、自分が書ける曲を書いていって、共感してもらえたらいいなと思っています。今はもっともっと頑張ります、という言葉に留めておきます。

――“シン・矢作萌夏”のさらなる進化に期待しています。今日はありがとうございました。

矢作 ありがとうございました。

Information

<RELEASE>
2nd EP「愛を求めているのに」
2024.9.25 Release
初回限定盤(PCCA-06326)
¥6,600(税込)

収録内容
CD
1.満たされない
2.I was born to love you
3.わたしごっこ
4.18歳のわたしへ
5.死に花に、生命を
Blu-ray
1.「I was born to love you」Official Video
2.「わたしごっこ」Official Video
3.「死に花に、生命を」Music Video
4.「死に花に、生命を」Music Video Making
5.「愛を求めているのに」Jacket Making
6.「矢作萌夏メジャーデビュー記念ライブ「spilt milk」supported by TBSチャンネル」ライブ本編映像

通常盤(PCCA-06327)
¥2,530(税込)

収録内容
CD
1.満たされない
2.I was born to love you
3.わたしごっこ
4.18歳のわたしへ
5.死に花に、生命を

<LIVE>
矢作萌夏 Acoustic Live Tour 2024-2025 “愛を求めているのに”
2024年11月7日(木)The Garden Room(開場18:30/開演19:00)
2024年11月24日(日)ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールB(開場17:00/開演17:30)
2024年12月3日(火)GRIT at Shibuya(開場18:30/開演19:00)
2025年1月13日(月祝)TIAT SKY HALL(開場17:00/開演17:30)
2025年1月22日(水)SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(開場18:30/開演19:00)

全席指定  ¥7,000(税込)
※未就学児童入場不可 
※営利目的の転売禁止
※別途ドリンク代必要 
発券方法:電子チケット

チケット2次先行(抽選)
プレイガイド:イープラス
受付URL:https://eplus.jp/yahagi_moeka/
申込受付期間: 2024/9/27(金) 18:00 ~ 2024/10/7(月) 23:59
枚数制限:お一人様1公演につき4枚まで/複数公演申し込み可
支払方法:クレジットカード・コンビニ決済
発券方法:アプリ(電子チケット)

公演に関するお問合せ
ホットスタッフ・プロモーション
TEL:050-5211-6077(平日12:00〜18:00)
https://www.red-hot.ne.jp

矢作萌夏

2002年7月5日⽣まれ。⼈の⼼に響く歌声と類稀なるワードセンス、作曲能⼒を兼ね備えたシンガーソングライター。2023年7⽉5⽇、1stLive“Rebirth”を⾏い活動を開始。同⽇「Don’t stop the music」をリリースした。2023年10⽉25⽇には1stEP『spilt milk』をリリースし、2024年9月25日には2nd EP『愛を求めているのに』をリリース。いま最も注⽬されるシンガーソングライターである。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA ,INTERVIEWER:ATSUSHI OINUMA