いつも一緒にいるメンバーだからこそ不思議な気持ちになる瞬間もあった

――お互いに対して、もともと持っていた印象と実際に会ってみて感じたことを教えてください。

松井 結構クールなのかなっていう印象はあったんです。それこそ、イケメンだし、顔も小っちゃいし……。

杢代 いや、顔の小ささは関係ないでしょ(笑)。

松井 なんとなく、取っつきづらいのかなって思っていたんです。でも、実際に会ってみたら初対面からフランクに話してくれて。年下ではあるけれど、本当にしっかりしていて、友達みたいに接してくれる。現場も明るくしてくれるし、そのギャップに驚きました。

杢代 年が少し離れているので、年齢の壁があるかなと思っていたんです。でも、こんなに仲良く喋れるんだっていうくらい優しくて、まったく年上感を感じさせないんです。現場の緊張感も和らげてくれるのも奏くんなので、本当に素敵だなって。

松井 うれしいですね。

――実際にアイドルとしても活動しているお二人ですが、アイドルという役柄を演じることについては、どう思いますか?

松井 歌ったり踊ったりするのもそうですし、ファンの方から声援を受けることも実際に経験していることなので、やりやすい部分もあるかもしれません。

――そのアイドルとしてのオーラみたいなものはどうやって出すのでしょうか?

松井 やっぱりスター性じゃないですかね(笑)。

杢代 言っちゃった(笑)。

松井 でも、自分が一番かっこいいって意識することじゃないかと思います。

――劇中でキュンセリフを言うときは、何か意識していることはあるんでしょうか?

杢代 僕は、実写ドラマはリアルさが大事だと思っているので、キュンセリフを「ここで言うぞ!」と意識するんじゃなくて、自然にさらっと出る感じを大切にしています。あまり狙いすぎず、かっこつけすぎないように。ただ、逆にかっこつけて言うセリフもあるので、使い分けも意識しています。

――ドラマの中ではステージに立ってパフォーマンスされる場面もありますが、普段のグループ活動との違いは感じましたか?

杢代 ドラマの中で僕が所属しているTerzetto(テルツェット)は、「原因は自分にある。(げんじぶ)」のメンバー3人で構成されているんですけど、ほぼげんじぶみたいなんです(笑)。ただ、げんじぶでは今までキラキラ王子様ソングというものを歌ったことがなかったんです。だから、今回披露する「僕だけのPrincess」という曲は、まさに王道のアイドルソングで、それを歌っているのがいつもと違ってすごく珍しいかな。

松井 ファンの方々も嬉しいだろうね。実は僕も「IMP.」では、そういう王道のアイドル像を見せる機会が少なかったので、PRISM(プリズム)のメンバーとして新しい一面を見てもらえるのは新鮮で楽しみです。

――現時点で撮影中に印象に残っているエピソードなどはありますか?

松井 実はまだ1回しかキャストの皆さんとは撮影していないんですけど、(大倉)空人くんがツボでした。その日は外での撮影だったんですけど、たまたま居合わせた外国人の観光客の方々がその様子を見ていたんです。空人くんはその日、セリフがなかったんですけど、撮影が終わった後に観光客に向かって「テンキュー!テンキュー!」って声をかけていて(笑)。

杢代 もう、何やってるんだって(笑)。

松井 「絶対にお前じゃないぞー!」って(笑)。

杢代 たくさんツッコミましたね(笑)。

松井 でも、それだけ空人くんが現場をすごく盛り上げてくれたし、げんじぶの3人は本当に仲が良いんです。その空気感で現場が温かくなっているのを感じました。

杢代 個人的には、遥、梓、理人の三兄弟で喧嘩するシーンです。ほぼアドリブだったんですけど、途中から笑いをこらえすぎて、誰も喋れなくなっちゃうという(笑)。

――演技を続けられなくなってしまったと(笑)。

杢代 アドリブだと緊張が緩むというか、「こいつ、何言ってるんだ?」みたいな。普段から長い時間一緒にいるメンバーだからこそ、ちょっと不思議な気持ちになる瞬間もありました。

――先ほど「僕だけのPrincess」の話題も出ましたが、どのような曲に仕上がっているのでしょうか?

杢代 王子様らしい楽曲で、歌詞もこの作品にぴったりのものになっています。曲中には、メンバー一人ずつセリフが入っていたりするので、キュンキュンするポイントも満載。これは大ヒット曲になること間違いなしです!

松井 すごくいいね!

杢代 あとはSNSで踊れるような振り付けを空人が考えてくれましたし、久下真音さんが作詞作曲をしてくれているところもすごいです。

松井 僕はまだこれからだけど、楽曲は受け取っています。

杢代 かっこいい系?

松井 いや、キラキラしてるよ。